注目キーワード
  1. 中学受験
  2. 社会
  3. イベント
  4. SDGs
【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

デジタル化に欠かせない「半導体」 「ニュース検定」がわかりやすく解説

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 現代社会において国や企業が発展していくためには、IT(情報技術)が欠かせません。新型コロナの感染拡大をきっかけに、日本でもさまざまなものがオンライン化されるなど「デジタル化」が一気に進みました。これを支えている重要な基盤の一つが「半導体」です。

 半導体はパソコンやスマートフォン、エアコンなどの家電製品のほか、自動車や太陽光発電など、身の回りのあらゆる機器に使われていて、世界的に需要が高まっています。そこに、コロナ禍による外出自粛の影響でパソコンやゲーム機を求める人が急増したり、日本の工場で火災が発生したりするなど複数の要因が重なり、半導体が不足する事態になりました。各国の自動車メーカーが一時、生産をストップするなど、影響は世界に広がりました。

 こうした現状を受け、日本をはじめ各国は、半導体の国内生産を強化するため、補助金などを出して半導体製造が得意な海外企業を誘致しようとしています。日本も台湾の大手企業との話し合いを進め、熊本県に製造工場をつくることが決まりました。ただ、アメリカなどは日本よりも手厚い策を用意していて、日本で製造するよりも有利だと考えた国内の半導体メーカーが開発拠点を海外に移す動きもあります。

 同様の動きが進むと、国内産業が空洞化する恐れがあると心配する声もあります。半導体の重要性が一段と高まる中、どのように確保していくのかが各国共通の課題です。

 (『2022年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)

次回は11月26日に配信予定です。


 書影をクリックすると本の通販サイト「Amazon」のサイトにジャンプします


ニュース検定とは?

画像をクリックすると「ニュース時事能力検定試験」公式HPにジャンプします

 「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年4回実施しています。 
 1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『公式テキスト&問題集「時事力」基礎編』は、「これからのエネルギー」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など21のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。 

 4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶマークシート方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。 

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

「ウクライナ侵攻がわかる」 ニュース検定 特集ページ公開 

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、2月末から約3カ月間の動きをまとめた特集ページを、日本ニュース時事能力検定協会が公式サイトに特別に公開しています。

https://www.newskentei.jp/question.php