飛行機雲はどうしてできるの?【天気のふしぎ】

飛行機が飛んでいった後に残る、白く細長い飛行機雲。あの雲はどうしてできるのでしょうか?

 雲は大気中の水蒸気が凝結してできた、小さな水滴や氷の粒が集まったものである。だから、雲ができるためには大気中にかなりの水蒸気があり、空気が冷えていなければならない。

 それにもうひとつ、水蒸気が水滴あるいは氷の粒になるには、何か核になるものが必要です。これを「凝結核(ぎょうけつかく)」といいます。大気中にはチリやホコリ、あるいは海塩(海水の飛沫が蒸発したもの)の粒などが浮遊しています。それらが凝結核になるので、とりあえず水蒸気があり、空気が十分に冷えていれば雲ができます。

 ジェット機などが飛行している上空では、気温がかなり低く、高度10キロメートルぐらいの高さのところではマイナス60℃前後になります。そんな低温で、しかも湿った空気の中を飛行機が飛ぶと、エンジンから出る排気ガスに含まれているチリなどを凝結核として大気中の水蒸気が凝結して、水滴や氷の粒を形成し、雲になります。また排気ガスには水蒸気が含まれており、その水蒸気も冷やされることによって雲となります。

 飛行機雲の中には、できるそばから消えていくものがあります。上空の空気が乾燥していると、飛行機雲はできにくく、できてもすぐに消えてしまいます。飛行機雲は冷たく締めた空気の中を通るとき発生しやすい。空気が湿っているということは、天気が下り坂になっていることでもあるのです。

 だから飛行機雲が長いこと消えずに残っていれば、翌日あたり雨になる可能性が高いといわれています。