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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

虹はどうして7色なのか【天気のふしぎ】

空にかかる虹。偶然見つけた光景に神秘的な気分になります。なぜ虹はどうして7色なのでしょうか。

※本記事は日本雑学研究会『お天気のミステリー』(毎日新聞社)から一部抜粋・再編集したものです。

 虹は太陽光と水滴が作りだしています。そうだと分かっていても、いぜん不思議であることに変わりはありません。虹は自然現象の中で、もっとも美しいものの1つであり、昔から人々を魅了してきた。

 虹はふつう7色と表現されています。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色です。虹は空気中の水滴が太陽光を屈折・反射したものでできています。太陽光にはさまざまな色(波長)の光が混合してます。普段私たちが昼間見える太陽の色は白っぽく見えます(白色光)が、本当は赤、橙、黄、緑、青、藍、紫といった、いろんな色をしています。

 いちばん波長の長い赤色の光の屈折角度は42度18分、いちばん波長の短い紫の屈折角度は40度36分です。波長が長い赤色が円弧の外側になり、一番短い紫が内側と、色の並びも決まっています。

 空気中に浮いている水滴には大きなものもあれば、小さなものもあります。水滴が大きいときには虹の色は鮮やかで、7色がすべてくっきりと見えますが、水滴が小さくなると、虹の色はぼんやりとなり、霧雨のような小さな水滴の場合には、白っぽい帯のようにしか見えなくなります。そうした虹は「白虹(しろにじ)」、あるいは「霧虹(きりにじ)」と呼ばれています。