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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

子どもの伝える力を伸ばすために大切な3つの要素│親子で学ぶ 話し方教室

9月から、未就学のお子さんから企業の社長と幅広い世代に、「話し方」を教えている、一般社団法人日本話し方協会理事長の渡邉由規さんに、「話し方」に関する悩みや、家庭でできるトレーニング法をご紹介いただきます。
今回は「コミュニケーション力」をあげるために大切な3つの要素を渡邉さんに教えていただきました。

 時代が変わっても、コミュニケーションが大切であることに変わりはありません。なぜ、コミュニケーションが重要なのでしょうか。それは、お互いの考えていることが理解でき、信頼関係が築いていけるからです。

 「コミュニケーション」という言葉を調べてみると、「お互いの考えや気持ち、価値観を伝える行為です。」とあります。では、その「伝える行為」とは具体的にどういうことでしょう。伝える表現や手段はたくさんありますが、多くを占めるのは「会話」ではないでしょうか。
では、会話をより分解してみると、「話す」「聞く」「質問する」と3つの要素から成り立っています。

 「話す」には、まず声(声量)が必要で、その基礎となる腹式呼吸・発声・滑舌から、イントネーション・抑揚(よくよう)・間のとり方などのテクニックが大切になってきます。そして、わかりやすく伝えるための内容の組み立て方は、頭の中の整理整頓が大事です。「何を話そう?」と材料集めから、聞く人が喜んでくれるようにするためには、内容の構成、組み立てのロジックを知ることが必要です。

 2つめに「聞く」ことです。「聞く」ことは、会話の中でも最も重要で、ただ黙っていれば聞いていることにはなりません。聞きながら、次の質問の準備をする「作戦タイム」です。こそのポイントを知るのと知らないのでは雲泥の差があります。3つめの「質問する」とあわせて、後ほどご紹介します。

 そして、3つめの「質問する」。会話の中で一番テクニックが必要だと考えています。話す、伝える能力が高い子、的確な質問ができる子は、2つめの「聞く」時間で、相手をよく観察して、状況を見ながら、次に「何を聞くか」を準備できています。日本ではよく「空気を読む」なんてことが言われていますが、まさに「質問力がついてくる」=「周りの状況対応が上手く」なってきます。

 今回ご紹介した会話に必要な「話す」「聞く」「質問する」の磨き方や、皆さまからいただいた悩みから具体的な解決方法を少しずつご紹介したいと思います。


「話し方に関する悩み」など渡邉さんに聞きたいことはコチラ

教えてくれた人

渡邉 由規(わたなべ・ゆき)

一般社団法人日本話し方協会理事長。「渡邉由規 話し方教室」代表講師。
地元の大学を卒業後、大手企業の秘書として働き、その後子育てと並行しながら約20年間テレビ・ラジオのリポーター、MC など経験をもとに、社会で活躍するビジネススキル(話す力、伝える力、聞く力、質問する力、自己表現力)のカリキュラムを開発。
 これまで小学校受験を目指す未就学の子供たちから企業の社長など、国内外の企業研修、人材育成など約3万人以上を指導。個々の能力に合わせた育成指導は定評がある。著書『脱!あがり症 〜あがり症受講生1000人を救った“わたゆき式話し型”を身につけよう〜 』(同文舘出版)『話力集中講義1日10分』(毎日新聞出版)。

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「わかる」でなく「できる」になる
話力1日10分 集中講義

著者:日本話し方協会 出版社:毎日新聞出版 定価:1,540円

本書の目次

第1章 あなたの個性を際立たせる演出は「声」にある
第2章 今すぐ習得すべきコミュニケーション術
第3章 一目置かれる人になる際立つ話力
第4章 自己表現力は、あなたの人生を豊かにする
第5章 伝え方の極意
第6章 とっておきの声は、最強のスキル
第7章 論理的な思考ができるスピーチライティング
第8章 究極の技で、話力の専門家へ


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