話を聞いたひと 稲田大輔(いなだ だいすけ)さん atama plus(アタマプラス)代表取締役
週刊エコノミストで連載中の「挑戦者2021」。優れたアイデアや斬新なサービスで世の中を良くしようとする企業の取り組みを紹介しています。本サイトでは、誌面で紹介された「挑戦者」たちがどんな子どもだったのかを聞きました。
※エコノミストオンライン「挑戦者2021」はこちら
AI(人工知能)を使って、基礎学力の習得時間を短くする学習教材「atama+(アタマプラス)」を小中高生向けに開発し、塾や予備校に提供しています。現在、全国トップ100の塾・予備校の3割が採用し、全体では2500教室が導入しています。
会社を設立したのは、これだけ社会が大きく動き、子供たちに求められる力が変わっているのに、日本の教育は明治維新以来150年間変わっていない、これでよいのだろうか、という問題意識からです。
これからの時代は、受験で問われる基礎学力だけではなく、ディスカッション力、プレゼンテーション力、コミュニケーション力などを身に付けなければいけません。私はこれらを「社会で生きる力」と呼んでいます。
しかし、日本の教育現場、学校や塾を見ると、先生も生徒も忙しすぎて、「社会で生きる力」を身に付けようと思っても、その時間がないのが現状です。そこで、AIの力を活用して、基礎学力の習得にかかる時間を半分以下にし、残った時間を「社会で生きる力」の習得に使ってもらいたいと考えました。
■こどもの頃はどんな性格でしたか?
日常のいろいろなことに対して、「何で?何で?」と聞き続けるようなこどもでした(今でもそうです)。
■こどもの頃の夢を教えてください。
虫博士
■こどもの頃によく読んでいた本があれば教えてください。
「星の王子さま」サン=テグジュペリ
物語終盤のキツネの言葉「なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」が大好きです。今でもたまに読みかえしています。
■仕事をしていてよかったこと、大変だったことを教えてください。
自分たちの仕事で社会が変わっていくのを目の当たりにするたびに感動します。大変なことはたくさんありますが、夢に向かって仕事していると大変さは全部わすれてしまいます。
■子どもたちにメッセージをお願いします。
目の前の好きなことを全力でやりきってください!それは必ず後から大きな学びにつながります。(聞き手=稲留正英・エコノミスト編集部)