MSTCでは高校レベルを超えた研究も
中学2年からスタートするMSTCは、サイエンス研究に特化したクラスだ。ここでは中2から中3で行われるゼミナールの「基礎研究α」で、自ら調査・研究を行い、紀要にまとめる。そして高1から高2の「基礎研究β」へと発展的に継続されていく。
研究拠点となるサイエンスラボとカルチャーラボには、大学や企業研究所レベルの設備・機器が備わっている。新たなラボ棟が完成することで、生徒たちの学びの環境は一層充実するはずだ。
「新しいラボ棟では、ロボティクスやコンピュータサイエンス、データサイエンスを中心とした研究を積極的に推進する予定です。工作機器や3Dプリンターを設置し、生徒たちが自由に活用できる環境を整えるとともに、可動式のホワイトボードやソファを配したオープンスペースを設けて今まで以上に活発に議論が行えるようにします。このラボで生徒同士が自由に議論を行い、新しいアイデアやヒントが生まれることを期待しています。これは、本校が掲げる“発想の自由人たれ”という理念にも合致しています」と辻教頭は語る。

高校生になると、生徒たちは外部コンテストへの積極的な挑戦も行う。水中ロボットコンベンション in JAMSTEC 2023では、ジュニア部門において同校のチームが初出場にも関わらず歴代記録を上回り優勝を果たした。またJSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)では、高校2年生が「疾患原因となるアミノ酸変異の解析」をテーマに「日本ガイシ賞」を受賞し、日本代表として世界大会にも出場する。その他にも「光刺激が土壌微生物の生成物に与える影響」や「セイヨウミツバチの鏡像認知について」など、様々なジャンルの研究が行われており、MSTCの生徒たちの高い研究意欲とスキルは、高校生レベルをはるかに超える驚くような成果を出しているのだ。
圧倒的な英語環境で世界に雄飛するIC生
ICは、英語を母語とする国際性豊かな生徒も在籍するAcademyと、入学後に英語を本格的に学ぶ生徒向けのImmersionの2つのクラス編成となっている。圧倒的な英語環境で行われる英数理社の授業は、中学3年時にはすべて英語で行われる。
そのICの英語力強化を支えるのが「バディシステム」。ImmersionとAcademyの生徒がペアまたは3人グループを組み、コミュニケーションを取りながら、互いの得意分野を生かして一般生は英語力を、帰国生は日本語力を高めていく。
さらに高校ICでは、西オーストラリア州教育省と提携したデュアルディプロマプログラム(DDP)を導入しており、日本にいながらにして同州の高校卒業資格も取得することができる。
進路についても昨年度は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学、シドニー大学、クイーンズランド大学などの海外難関大学に60名(浪人・編入含む)が合格した。今年度もすでにアイビーリーグの名門・プリンストン大学に合格するなど、海外進学が全コースの生徒にとって進路の一つのスタンダードになっている。
三田国際学園の卒業生たちも「夢がわからなくてもここで見つけられる」、「意欲があれば何でも創造できる」、「生徒が日本一にできる学校」と学校生活の魅力を振り返っている。
6年間の教育プログラムを明確に定め、様々な分野で世界を目指す若者を育む三田国際学園中学校・高等学校。革新的な教育の取り組みの進化に、これからも目が離せない学校だ。
所在地 〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1
TEL 03-3700-2183
学校公式サイト https://www.mita-is.ed.jp
海外進学支援 有
帰国生入試 有
アクセス
用賀駅(東急田園都市線)徒歩5分
成城学園前駅(小田急線)よりバス「用賀」下車徒歩3分
国内外大学合格実績(過去3年間)
東京、京都、一橋、東京工業、北海道、東北、九州、大阪、東京外国語、東京農工、東京学芸、東京藝術、筑波(医)、千葉、秋田(医)、岐阜(医)、横浜国立、東京都立、横浜市立、防衛、慶應義塾、早稲田、上智、東京理科、国際基督教、順天堂(医)、昭和(医)、プリンストン、カリフォルニア(バークレー、ロサンゼルスほか)、ミシガン、イリノイ、トロント、ブリティッシュコロンビア、シドニー、エジンバラ、マンチェスターなど
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