10代のうちに強くする! 骨のチカラ【月刊ニュースがわかる5月号】

スクールエコノミスト2023 WEB【多摩大学目黒中学校編】

自発的に参加する多数のプログラムで“好きなこと”を究める

 生徒の自主性を重んじる同校では、自ら考え・行動する経験を積み重ねる。多摩大学と連携したアクティブラーニングには、希望制にも関わらず毎回多くの生徒が参加。起業体験、投資戦略、プログラミングなどを研究する大学のゼミに参加し、社会の現状と関わり方を学ぶことができるからだ。台湾やタイの学生とオンラインでつながり、互いの国やポピュラーな話題をテーマに英語で紹介する国際交流のプログラムでは、フリートークでも活発に意見が飛び交っている。

 こうした活動を報告する12月のアクティブラーニング祭では、教授・社会人大学院生・大学生など200~300人の聴衆を前に、生徒たちは研究成果を発表する機会を持つ。「話し方や表現力が年々向上していく。先輩のやり方を見て、吸収して、経験をしっかりと活かしています」と田村校長は語る。

 参加者が毎年殺到するという留学・語学研修プログラムも、国際レベルで自分の将来を見つめられる絶好の機会だ。2カ月の短期から選べるが、大半の生徒が半年間、1年間を希望し、カナダやニュージーランドへと渡っている。ある生徒は「授業も映画も英語で理解できるようになった。自信がついたから延長したい」と現地での充実した様子を語った。こうした生徒は珍しくなく、延長者続出が同校恒例のシーンだという。

 入試広報部長(校長補佐)の井上卓三教諭の「とにかく何かを始めてみようよ」という言葉にも表れているように、生徒たちは“好きなこと”を究め、自分らしさを伸ばしながら、MARCH以上の大学進学を目指す。「関心を持つと、次に必要なことを自分で探し始める。たくさんのチャンスを与えてあげたい」と田村校長は笑顔で語った。

(文/瀬戸川彩)

●学校データ

所在地       〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24

TEL        03-3714-2661

学校公式サイト   http://www.tmh.ac.jp

海外進学支援    

帰国生入試     

アクセス

目黒駅(JR、東京メトロ南北線、都営三田線)徒歩12分

中目黒駅(東急線、東京メトロ日比谷線)よりスクールバス

国内外大学合格実績(過去3年間)

東京工業、一橋、北海道、東京海洋、東京農工、電気通信、東京外国語、東京学芸、東京藝術、筑波、横浜国立、千葉、埼玉、国際教養、東京都立、横浜市立、神奈川県立保健福祉、水産、防衛、慶應義塾、早稲田、上智、東京理科、国際基督教、明治、青山学院、立教、中央、法政、学習院など