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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

温室効果ガス削減目標 46%に

月刊ニュースがわかる2021年7月号より

 温室効果ガスを出す量を「2030年度までに46%減らす」(2013年度に比べて)と、菅義偉首相が4月下旬に表明しました。 気候変動※を食い止めるための取り組みを強化する目的です。
 今まで掲げていた目標は「26%減」ですから、大幅に引き上げることになります。

※気候変動とは…長期間かけて引き起こされる気候の変化。

【キーワード】温室効果ガス

宇宙に放出されるはずの熱を吸い取ることで、地球を暖かくしていると考えられるガスの総称。これらの急増によって、水害や熱波といった気候変動が起きているとされる。温室効果ガスの大半が二酸化炭素(CO2ともいう)で、人間が石油、石炭などを燃やして大量に発生させてきた。

 

 菅首相が「温室効果ガスを出す量を46%減らす」と表明したのは、4月22〜23日にオンライン形式で開かれた「気候変動に関する首脳会議(気候変動サミット)」でのことでした。
 今まで、日本が掲げていた目標は「26%削減」で、温暖化対策の国際ルールであるパリ協定が2015年に採択される前に決めました。
 菅首相は昨年10月、パリ協定を守るために温室効果ガス排出量を「2050年までに実質ゼロにする」と宣言しています。それを達成するには、中間地点に当たる2030年度の目標が「26%削減」では足りそうにありません。そのため、削減目標の値を大きく引き上げたのです。(編集部)

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