日本維新の会の石井章参議院議員(68)が公設秘書の給与をだまし取った疑いが強まったとして、東京地方検察庁特捜部は8月27日、石井議員の東京・永田町にある議員会館事務所や、茨城県取手市にある地元事務所を詐欺容疑で家宅捜索しました。(「Newsがわかる2025年11月号」より)
特捜部は秘書には勤務実態がなかったとみており、押収した資料の分析と関係者への聴取を進めています。
石井議員は書面で「捜査に対して全面協力すべきだと判断した。お騒がせする事態を招いた。このたびのことを心より深くおわびする」とコメント。9月1日に辞職願を関口昌一参議院議長宛てに提出し、許可されました。所属していた日本維新の会は8月29日付で、石井議員を除名処分にしました。
石井元議員は2016年の参議院選挙で当選し、2期目でした。関係者によると、石井元議員が国からだまし取った疑いがある給与は総額約800万円です。特捜部は石井元議員が秘書として過去に届け出ていた複数の人物を捜査しており、その中には親族とみられる人物も含まれている模様です。

衆議院選挙で候補者の応援演説をする石井章参議院議員=茨城県取手市で2021年10月、共同
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