自動車会社のホンダと日産自動車は2月13日、経営を一緒にする統合に向けた協議(話し合い)を終えると発表しました。(「Newsがわかる2025年4月号」より)
両社は昨年12月、協議を始めると発表しましたが、それからわずか1カ月半あまりで破談となり、振り出しに戻りました。
協議で、ホンダは日産に対して、日産を自社の下に置く「完全子会社化」を提案しました。しかし日産が受け入れず、考え方の溝が埋まりませんでした。ただ、アメリカや中国の電気自動車(EV)メーカーが勢いを増す中、EVなどでの協力に向け、三菱自動車を含む3社の交渉は続けます。今後は業績が悪くなっている日産が、どのように経営を立て直していくかが焦点です。
ホンダと日産はこの日、統合に向けた協議の打ち切りを正式に決定。理由について、意思決定などのスピードを優先するためと説明しました。
ホンダの三部敏宏社長は記者会見で、両社が合意できなかったことについて「大変残念だ」と話しました。ホンダとは別に会見を開いた日産の内田誠社長は完全子会社化案を拒否したことについて「(日産の)自主性がどこまで守られるか、確信を持つにいたらなかった」と説明しました。

ホンダ本社(左、東京都港区)と日産自動車グローバル本社(神奈川県横浜市)=2024年12月、毎日新聞社ヘリから
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