岸田文雄首相は11月16日、訪問先のアメリカ・サンフランシスコで、中国の習近平国家主席と約1年ぶりに会談しました。(「Newsがわかる2024年1月号」より)
約1時間5分の会談で2人は戦略的互恵関係の推進を再確認し、首脳を含むさまざまなレベルで考えを伝え合う方針で一致しました。会談はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席に合わせて実現しました。
岸田さんは会談で「日中は地域と国際社会をリードする大国として、世界の平和と繁栄に貢献していく責任がある。より明るい日中関係の未来を切り開けるよう力を合わせていきたい」と語りました。習さんは「平和共存や共同発展が中日両国民の根本的な利益に資する正しい方向だ。時代の潮流に適応し、意見の違いを適切に処理すべきだ」と話しました。
これより前の11月15日には、サンフランシスコでアメリカのバイデン大統領が習さんと会談しました。国防当局間の対話の再開や人工知能(AI)のあり方に関する政府間協議を始めることなどで合意しましたが、解決できていない最大の課題である台湾問題では意見が一致しませんでした。
握手する岸田首相(左)と中国の習主席=アメリカ・サンフランシスコで11月16日、共同
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