縄文人はスーパースター!?【月刊Newsがわかる11月号】

小中学校の不登校、過去最多35万人に【ニュース知りたいんジャー】

不登校《ふとうこう》の小中学生《しょうちゅうがくせい》が、2024年《ねん》度《ど》は過去最多《かこさいた》の35万《まん》3970人《にん》だったことが、文部科学省《もんぶかがくしょう》の調査《ちょうさ》で分《わ》かりました。前《ぜん》年《ねん》度《ど》より7488人《にん》(2.2%)多《おお》く、12年《ねん》連続《れんぞく》で増《ふ》えています。小中《しょうちゅう》高校《こうこう》・特別支援学校《とくべつしえんがっこう》のいじめも増《ふ》えており、対策《たいさく》の強化《きょうか》が求《もと》められています。

 不登校《ふとうこう》が増《ふ》えている

 不登校《ふとうこう》とは、病気《びょうき》などの理由《りゆう》を除《のぞ》き、年《ねん》30日《にち》以上《いじょう》登校《とうこう》していないことです。2024年《ねん》度《ど》に不登校《ふとうこう》だった小学生《しょうがくせい》は13万《まん》7704人《にん》で、前《ぜん》年《ねん》度《ど》に比《くら》べ7334人《にん》増加《ぞうか》しました。中学生《ちゅうがくせい》は21万《まん》6266人《にん》で、前《ぜん》年《ねん》度《ど》に比《くら》べ154人《にん》の増加《ぞうか》でした。
 学年《がくねん》が上《あ》がるほど人数《にんずう》は多《おお》くなります。小学《しょうがく》1年《ねん》の8738人《にん》に対《たい》し、小学《しょうがく》6年《ねん》は3万《まん》8080人《にん》、中学《ちゅうがく》3年《ねん》は8万《まん》464人《にん》です。6年《ねん》生《せい》なら35人《にん》のクラスに1人《ひとり》以上《いじょう》いる計算《けいさん》になります。

 不登校《ふとうこう》は2021年《ねん》度《ど》以降《いこう》、前《まえ》の年《ねん》度《ど》に比《くら》べて15~25%ずつ急激《きゅうげき》に増加《ぞうか》していましたが、今回《こんかい》は増加率《ぞうかりつ》が大《おお》きく下《さ》がりました。また、新《あら》たに不登校《ふとうこう》となった児童生徒《じどうせいと》も、9年《ねん》ぶりに前《ぜん》年《ねん》度《ど》より減少《げんしょう》しました。
 一方《いっぽう》で、不登校《ふとうこう》のうち、学校《がっこう》内《ない》の養護《ようご》教員《きょういん》やカウンセラー、学外《がくがい》の民間団体《みんかんだんたい》、医療機関《いりょうきかん》などの専門《せんもん》的《てき》な相談《そうだん》や指導《しどう》を受《う》けていない児童生徒《じどうせいと》は13万《まん》5724人《にん》と、4割《わり》近《ちか》くに上《のぼ》っています。

文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校生徒指導上の諸課題に関する調査結果」より

 行《い》かない理由《りゆう》は人《ひと》それぞれ

 毎朝《まいあさ》おなかが痛《いた》くなるけれど、病院《びょういん》に行《い》っても病気《びょうき》は見《み》つからず、そのまま学校《がっこう》に行《い》かなくなる――。こんなふうに、本人《ほんにん》にも理由《りゆう》がよく分《わ》からないケースは珍《めずら》しくありません。逆《ぎゃく》に「先生《せんせい》や友達《ともだち》がいやだ」「集団生活《しゅうだんせいかつ》になじめない」などと理由《りゆう》がはっきりしている場合《ばあい》もあります。みんな違《ちが》うのです。
 学校《がっこう》側《がわ》に寄《よ》せられた相談《そうだん》内容《ないよう》からみると、小中学生《しょうちゅうがくせい》では「学校生活《がっこうせいかつ》に対《たい》してやる気《き》が出《で》ない」が最《もっと》も多《おお》く30.1%でした。次《つぎ》に多《おお》いのが「生活《せいかつ》リズムの不調《ふちょう》」で25.0%。次《つ》いで「不安《ふあん》・抑《よく》うつ(気分《きぶん)がひどく落《お》ち込《こ》むこと》」が24.3%でした。

 一方《いっぽう》で「無理《むり》して学校《がっこう》に行《い》かなくていい」という考《かんが》え方《かた》も広《ひろ》がってきています。不登校《ふとうこう》ジャーナリスト・石井《いしい》しこうさんは「不登校《ふとうこう》は子《こ》どもの問題《もんだい》ではなく、学校《がっこう》に多様性《たようせい》がないことが問題《もんだい》」と指摘《してき》しています。

 学《まな》べる場所《ばしょ》もある

「学力《がくりょく》に関《かん》する不安《ふあん》は絶対《ぜったい》なくならない」。小中学生《しょうちゅうがくせい》の子《こ》ども3人《にん》が不登校《ふとうこう》だという40代《だい》のお母《かあ》さんは、こう言《い》います。子《こ》どもたち自身《じしん》にも不安《ふあん》があります。2020年度《ねんど》に文科省《もんかしょう》が実施《じっし》した調査《ちょうさ》では、欠席《けっせき》中《ちゅう》の気持《きも》ちを尋《たず》ねる質問《しつもん》に対《たい》し、小学生《しょうがくせい》の63.8%、中学生《ちゅうがくせい》の74.2%が「勉強《べんきょう》の遅《おく》れに対《たい》する不安《ふあん》があった」と回答《かいとう》しています。
 文科省《もんかしょう》は誰《だれ》でも安心《あんしん》して学《まな》べる環境《かんきょう》を確保《かくほ》するため、「学《まな》びの多様化《たようか》学校《がっこう》」や「校内《こうない》教育支援《きょういくしえん》センター(SSR)」などをさらに増《ふ》やす方針《ほうしん》です。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーも増《ふ》やし、相談《そうだん》体制《たいせい》を充実《じゅうじつ》させます。民間《みんかん》のフリースクールやオンライン学習《がくしゅう》もあります。ただ、校外《こうがい》で勉強《べんきょう》したことが、学校《がっこう》の成績《せいせき》として評価《ひょうか》されるのは、まだ少《すく》ないのが現状《げんじょう》です。

 自分《じぶん》のペースでいい

 大阪市《おおさかし》は校外《こうがい》で学《まな》べる「教育支援《きょういくしえん》センター」を市内《しない》3か所《しょ》に開設《かいせつ》しています。小中学生《しょうちゅうがくせい》334人《にん》が登録《とうろく》(今年《ことし》9月《がつ》末《まつ》現在《げんざい》)しています。学校《がっこう》の統廃合《とうはいごう》で使《つか》われなくなった校舎《こうしゃ》などを利用《りよう》しており、児童生徒《じどうせいと》は元《もと》の学校《がっこう》に在籍《ざいせき》したまま通《かよ》います。
 センターは午前《ごぜん》10時《じ》からですが、行《い》く時間《じかん》は子《こ》どもが決《き》めます。30分《ぷん》授業《じゅぎょう》で6時間《じかん》目《め》まであり、元《もと》の学校《がっこう》で学《まな》ぶ内容《ないよう》を自習《じしゅう》します。学習《がくしゅう》動画《どうが》コンテンツ「スタディサプリ」の視聴《しちょう》も可能《かのう》です。3、6時間《じかん》目《め》は読書《どくしょ》や特別活動《とくべつかつどう》の時間《じかん》で、卓球《たっきゅう》やボードゲーム、イラスト制作《せいさく》などさまざまな取《と》り組《く》みがあります。この時間《じかん》を楽《たの》しみに登校《とうこう》する子《こ》が多《おお》いそうです。カウンセリングもあります。
 大阪市教育委員会《おおさかしきょういくいいんかい》の山中《やまなか》建《けん》さんは「自分《じぶん》のペースでいいので、まずは来《き》てもらえたら」と話《はな》しています。

不登校の児童生徒の学習や特別活動を支援する教育支援センター桃谷。リラックスルームにはカーペットやソファがあり、落ち着いた雰囲気で過ごせる

 いじめも最多《さいた》76万《まん》件《けん》

 小中《しょうちゅう》高校《こうこう》と特別支援学校《とくべつしえんがっこう》でのいじめの認知件数《にんちけんすう》は、2024年《ねん》度《ど》で76万《まん》9022件《けん》と、これまでで最《もっと》も多《おお》くなりました。4年《ねん》連続《れんぞく》の増加《ぞうか》です。このうち小学校《しょうがっこう》は1万《まん》7347校《こう》で61万《まん》612件《けん》起《お》きています。学年《がくねん》別《べつ》では小学《しょうがく》2年《ねん》が最多《さいた》で11万《まん》7867件《けん》でした。
 いじめの内容《ないよう》は、小学校《しょうがっこう》では「冷《ひ》やかしやからかい、悪口《わるぐち》など」が最《もっと》も多《おお》く、57.5%。次《つ》いで「軽《かる》くぶつかる、遊《あそ》ぶふりをしてたたく・ける」が24.5%でした。「パソコンや携帯電話《けいたいでんわ》などで中傷《ちゅうしょう》(悪口《わるぐち》)や嫌《いや》なことをされる」は1.9%ですが、高校《こうこう》では13.9%です。全体《ぜんたい》としても年《ねん》々《ねん》増《ふ》えています。

 また心身《しんしん》に深刻《しんこく》な被害《ひがい》が生《しょう》じている恐《おそ》れのある「重大《じゅうだい》事態《じたい》」は全体《ぜんたい》のうち1405件《けん》で過去最多《かこさいた》となりました。小学校《しょうがっこう》では586件《けん》あり、このうち415件《けん》は「いじめのために学校《がっこう》を長期間《ちょうきかん》休《やす》んでいる疑《うたが》い」があります。

(2025年ねん12月がつ10日とおか毎日小学生新聞まいにちしょうがくせいしんぶんより)

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