ふだん、目に見えないけれど、私たちの体を内側から支えている骨。骨がなかったら、タコやクラゲのようにだら~んとなってしまい、起き上がることすらできなくなるのです。全身にある骨は、一体どんなもので、どんな働きをしているのか。探ってみましょう。(「Newsがわかる2025年5月号」より)
全身にはおよそ200個もの骨が!
人間の体には、およそ200個もの骨があります。頭や手、足など場所によって、大きさや形はさまざま。さらに、その役割も違うのです。

役割は大きく分けて五つ!
骨には、大きく分けて五つの役割があります。一つ目は、手足の骨に代表される「動かす」働き。手足には、全身の半数にあたる約100個もの骨がついています。
二つ目は、「内臓を守る」です。頭がい骨は、大事な脳を保護するヘルメットのような働きをしています。三つ目は、面積が広くて大きい骨盤(腰)や肩甲骨などで体を「支える」役割です。
四つ目が、骨の中心部にある骨ずいで「血液を作る」働き。五つ目が大事な栄養素である「カルシウムを蓄える」役目です。体内のカルシウムの99%は骨に、残りの1%は血液中にあり、血液中のカルシウムの量が少なくなると骨から溶かして補います。

どんな構造になっている?
骨の表面はとてもかたいのですが、中心部は空洞です。ここにゼリーのような骨ずいがつまっています。骨ずいの中には、血液の原料となる造血幹細胞と呼ばれる細胞があり、ここで新しい血(赤血球、白血球、血小板)を生み出しています。
また、骨の内側は細かい穴がたくさん開いているスポンジのようで、軽いのです。200個の骨の重さは、体重の15~18%に過ぎません。

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