社会科なんでもランキング【月刊Newsがわかる10月号】

昔から日本人は包んで贈るのが好き?|楽しくあけよう「パッケージ」

日本にほんでは昔むかしから贈おくり物ものにパッケージが利用りようされていました。パッケージは時代じだいや人ひとの価値感かちかんが根強ねづよく結むすびつき、今いまもそのありかたを変かえています。(「Newsがわかる2025年1月号」より)

 パッケージは時じ代だいも映うつす

 「日に本ほんには古こ来らい、神かみ様さまへのお供そなえを白しろい和わ紙しに包つつんでささげる風ふう習しゅうがありました」と話はなす日に本ほんパッケージデザイン協きょう会かいの山やま崎さき茂しげるさん。古ふるくから神かみ様さまへの献けん上じょう品ひんとして活かつ用ようされたのが、「のしあわび」だったのです。

 室むろ町まち時じ代だいの武ぶ家け社しゃ会かいでは、贈おくり物ものを包つつむことが礼れい儀ぎ作さ法ほうとなりました。「例たとえば筆ふでを贈おくる場ば合あい、筆ふでを包つつむ折おり方かたが決きまっていて、折おり方かたを見みれば中なか身みが相あい手てに伝つたわりました」と山やま崎さきさん。のしあわびにも正せい式しきな包つつみ方かたが確かく立りつされ、江え戸ど時じ代だいに入はいると、贈おくり物ものにのしあわびをそえて、お祝いわいの気き持もちを示しめすようになりました。

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栄養価の高いあわびを、腐らないようにうすく切って伸ばして乾燥させた、のしあわび。伊勢神宮への献上品として生まれ、今も三重県鳥羽市で作られ、奉納されている

祝いごとの儀礼形式の、のしあわび。祝いごとに欠かせないものに

 「時じ代だいや社しゃ会かいの価か値ち観かんの変へん化かが、パッケージに表あらわれます」と山やま崎さきさんは話はなします。昭しょう和わ末まっ期きごろからは、食たべきれなかった分ぶんのおいしさを保たもつため、小こ分わけにする個こ包ほう装そうが一いっ般ぱん化か。一いっ方ぽう、平へい成せいに入はいると、シャンプーや洗せん剤ざいなどは中なか身みをつめかえて使つかうのが当あたり前まえとなり、つめかえ用ようパッケージの開かい発はつが盛さかんになりました。

 令れい和わに入はいり、プラスチックごみの海かい洋よう汚お染せんが社しゃ会かい問もん題だいになると、プラスチック素そ材ざいはできるだけ使つかわないという流ながれに変へん化かしています。

 「今いまの時じ代だい、パッケージ作づくりのテーマは『循じゅん環かん型がたの社しゃ会かいへの適てき応おう』。どの分ぶん野やでもリサイクルや再さい利り用ようを念ねん頭とうに置おき、開かい発はつしています」と山やま崎さきさん。

江崎グリコの「ポッキー」は2パック入り。個包装にした理由の一つに友だちへの「おすそわけ」もあるという

日清食品の「カップヌードル」。カップの原料は発泡スチロールだったが、2024年からは紙に。また、ネコの耳のようなダブルタブを採用し、プラスチックのふた止めシールを廃止した

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