推しの城 おもシロ ランキング【月刊ニュースがわかる2月号】

昔から日本人は包んで贈るのが好き?|楽しくあけよう「パッケージ」

日本にほんではむかしからおくものにパッケージが利用りようされていました。パッケージは時代じだいひと価値感かちかん根強ねづよむすびつき、いまもそのありかたをています。(「Newsがわかる2025年1月号」より)

 パッケージはだいうつ

 「ほんにはらいかみさまへのおそなえをしろつつんでささげるふうしゅうがありました」とはなほんパッケージデザインきょうかいやまさきしげるさん。ふるくからかみさまへのけんじょうひんとしてかつようされたのが、「のしあわび」だったのです。

 むろまちだいしゃかいでは、おくものつつむことがれいほうとなりました。「たとえばふでおくあいふでつつかたまっていて、かたればなかあいつたわりました」とやまさきさん。のしあわびにもせいしきつつかたかくりつされ、だいはいると、おくものにのしあわびをそえて、おいわいのちをしめすようになりました。

————–ここまで無料公開————–

栄養価の高いあわびを、腐らないようにうすく切って伸ばして乾燥させた、のしあわび。伊勢神宮への献上品として生まれ、今も三重県鳥羽市で作られ、奉納されている

祝いごとの儀礼形式の、のしあわび。祝いごとに欠かせないものに

 「だいしゃかいかんへんが、パッケージにあらわれます」とやまさきさんははなします。しょうまっごろからは、べきれなかったぶんのおいしさをたもつため、けにするほうそういっぱんいっぽうへいせいはいると、シャンプーやせんざいなどはなかをつめかえて使つかうのがたりまえとなり、つめかえようパッケージのかいはつさかんになりました。

 れいはいり、プラスチックごみのかいようせんしゃかいもんだいになると、プラスチックざいはできるだけ使つかわないというながれにへんしています。

 「いまだい、パッケージづくりのテーマは『じゅんかんがたしゃかいへのてきおう』。どのぶんでもリサイクルやさいようねんとうき、かいはつしています」とやまさきさん。

江崎グリコの「ポッキー」は2パック入り。個包装にした理由の一つに友だちへの「おすそわけ」もあるという

日清食品の「カップヌードル」。カップの原料は発泡スチロールだったが、2024年からは紙に。また、ネコの耳のようなダブルタブを採用し、プラスチックのふた止めシールを廃止した

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