道具や材料をそろえて結果を導く観察や実験だけでなく、本やインターネットから情報を集めてまとめる「調べ学習」も立派な自由研究になります。そこでカギになるのはテーマ選びと掘り下げ方です。ここでは、調べ学習をする時のコツやポイントを紹介します。(「Newsがわかる2024年8月号」より)
自分で決めたテーマについて調べ、その結果や意見をわかりやすくまとめるのが「調べ学習」です。
近年、小中学校では「総合的な学習の時間」で調べ学習に力を入れています。自ら情報を集めて考え、解決法を探り、同時に論理的に考える力が育まれるとされているからです。
テーマは、ニュースでよく聞く言葉や歴史上の人物などを選ぶと、資料やデータが充実していたり、関連する施設があったりと、取り組みやすいです。
小学生が福祉をテーマに調べ学習に取り組んで作った福祉新聞。地元のスーパーで展示された=奈良市で2021年5月
テーマが決まったら、まず全体像がつかめる図鑑や百科事典などで下調べをします。この時、どこに焦点を当てると楽しいか、面白くなるかなども頭に置いておくと、さらにテーマがしぼられます。
その上で、他の資料などを使って、掘り下げていきます。数多くの本がそろっている図書館、新聞や雑誌、博物館や資料館なども活用しながら、必ず複数の資料を組み合わせて調べるようにしましょう。客観的でかたよりのない事実をつかむことを心がけます。
東京・上野公園にある国際子ども図書館は、日本で唯一の児童書専門の国立図書館として2000年に開館した。1906(明治39)年に建設された帝国図書館の建物を保存・再利用している
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