体を動かすのが気持ちよい季節になりました。何かスポーツを始めてみようという人もいるでしょう。最近は前から人気のある競技だけでなく、新しい競技の面白さにも注目が集まっています。スポーツの魅力や始め方のコツを紹介します。(「Newsがわかる2023年5月号」より)
◆ブレイキン パリ五輪で初採用
来年のパリ・オリンピック(五輪)で初めて採用される競技がブレイキン(ブレイクダンス)です。若者らが楽しんでいたダンスの人気が高まり、新しいスポーツとして広まっています。
足さばきや回転などの体力、技術だけでなく、自分らしさや表現力も大事な要素です。競技は1対1の踊りを審査員が採点し、勝敗を決めます。
◆10歳男子 全日本ジュニア2連覇
日本は男子の半井重幸さん(21)=ダンサー名・SHIGEKIX=らが国際大会で活躍し、パリ五輪でメダル獲得を期待されるなど男子、女子ともに世界でトップクラスの実力があります。
小中学生の世代では倉井湧都さん(10)=ダンサー名・WATO=が2月に行われた第4回全日本ブレイキン選手権のジュニア男子部門で2連覇しました。倉井さんは小柄な体で難しい技を次々と決め、大人顔負けの表現力を見せました。
◆体を動かすのは人間本来の姿
スポーツは世界に200〜300種類ぐらいあるといわれ、陸上や水泳、格闘技などの始まりは古代までさかのぼることができます。サッカーや野球などの競技は遊びやお祭りから始まり、しだいにルールが整えられました。
スポーツは体を強くしたり、心を豊かにしたりする効果がありますが、体を動かすのは人間本来の姿であり、人が求めていることの一つでもあります。
◆10代アスリート大活躍
スポーツ界では10代のアスリート(選手)の活躍が続いています。
12歳で出場した2021年の東京五輪スケートボード女子パーク銀メダリストの開心那さん(14)は今年2月、世界選手権で初の表彰台となる2位に入りました。
Xゲーム千葉大会のスケートボード女子パーク予選で滑る開心那さん=千葉県千葉市のZOZOマリンスタジアムで、2022年4月22日
体一つで壁を登る技術や速さを競うスポーツクライミングでは昨年11月、複合ジャパンカップで当時15歳の安楽宙斗さん(16)が大会最年少で初優勝。国際大会でも優勝を重ね、パリ五輪で行われるこの競技への出場を目指しています。
◆仲間とやりとげるのが楽しい
スポーツは、みんなで一つの目標に向かう楽しさや達成感も味わえます。
神奈川県平塚市などにあるダンス教室「コハマダンスプラザ」では、伝統のある社交ダンスにスポーツ性を取り入れたダンススポーツの練習に小学生たちが取り組んでいます。小学5年の女の子は「覚えることが多いけど、ペアで踊る相手や一緒に練習する仲間たちとやりとげるのが楽しい」と話しました。
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