科学コミュニケーターの本田隆行さんと相棒のボットンが、日常のあちこちに潜む科学を探っていきます。今回は意外と古くからある最新技術? 「プロジェクションマッピング」をナゾ解き!(「Newsがわかる2024年5月号」より)

気になったから、調べてみたよ! ヒントは“名前”にあったんだ
名前? どういうこと?
プロジェクションは「映像を映すこと」、マッピングは「位置付け・位置合わせ」って意味なんだ。地図って英語でmapだよね。まるで地図を作るような作業だから「マッピング」って言うんだね
うんうん、で、その「位置合わせ」のどこがヒントなの?
建物の色や形、サイズなどのデザインに合わせて、映像を細かく調整していたんだよ。まるでパーツを張り合わせるように調整された映像だからこそ、映し出した時に建物とピッタリ重なって見えるんだね
そっか、建物の周りとかに映像がはみ出してたらピタッとは見えないもんねえ
おまけに、実際の建物に重なる映像が動き出すもんだから、どこまでがリアルでどこからがバーチャルかわからない不思議な感じになるんだね

さっすが、現代の技術ってのはすごいんだなあ
それがね、実は思ったよりも、歴史が長い技術らしいんだよ
え! 最新のテクノロジーってわけじゃないの?
古くは1969年、アメリカのディズニーランドにオープンしたアトラクションの中の、「しゃべる胸像」の仕組みとして採用されたみたい
そうか! 動かないものをまるで生きているように動かす……、確かにピッタリだ!
ここ10年くらいよく目にするようになった理由は、コンピューターやプロジェクターがどんどん進歩しているからなんだ
なるほど。複雑で大がかりな投影でも、昔と比べたら手軽な機材でできるようになってるはずだもんね
その通り! 今では、いろんなセンサーを使ってリアルタイムに映像を作り出し、その場で投影することだってできるようになっているんだ。同じ映像が二度と流れないなんて、すごいよね

東京都内の名所などの映像を投影するプロジェクションマッピングで浮かび上がった都庁第1本庁舎。建物に映す常設展示としては最大でギネス記録に認定された
そのうち、建物みたいな動かないものだけじゃなくて、車や煙みたいな動くものにも映像が映し出されるようになるのかな
ボットン、するどい! 実はもう可能になりつつあるみたいだよ。研究は日進月歩で進んでるんだねえ
そうなの!? 将来はどんなことができるようになるんだろう……? ぼくにも映してもらえるかな? そしたら毎日違う服を着られるようになるかも……ぐふふ
イラスト:こばやし あさみ
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