【解答】③駿河湾
【解説】1㍍を超える新種の深海魚を駿河湾で発見したと、海洋研究開発機構などの研究チームが2021年1月25日、発表した。深海魚のグループであるセキトリイワシ科の一種、そのなかでももっとも大きく、深海の生息エリアでは食物連鎖の最上位にいる種であることから「ヨコヅナイワシ」と命名された。同機構などのチームは、2016年、駿河湾の水深2171~2572㍍付近にいた深海魚4匹(全長122~138㌢、重さ15~25㌔)を捕獲した。その後の遺伝子解析などの結果から、セキトリイワシ科の新種であることがわかった。鮮やかな青いウロコや、体長に比べて小さな目や頭、背びれの位置が特徴的という。同科の魚は世界の深海で90種以上が確認されていたが、平均的な全長は30~40㌢程度だった。セキトリイワシ科の魚はクラゲなどのプランクトンをえさにする種が多いが、ヨコヅナイワシの胃からは比較的大きな魚類を捕食した痕跡も見つかった。ヨコヅナイワシの筋肉のアミノ酸を分析したところ、食物連鎖の最上位にいることがわかったという。
日本さかな検定(とと検定)とは
「さかなの国、ニッポンの検定」をコンセプトに、魚を学び、旬をおいしく食すための知識を競う検定。魚離れが近年加速度的に進んでいることを受け、魚への関心や知識を深めることで、世界に誇る日本の魚食文化の魅力の再発見につながることを願い、2010年に誕生。2021年に幕を閉じましたが、今年11月にオンライン受験で復活することが決定しました。
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