Woodを使ってGoodな未来へ【月刊Newsがわかる5月号】

学生の「やりたい!」を形にする、小山高専のアントレ教育とは

 小山工業高等専門学校では、予測困難な時代を切り拓くために、答えを見つけることが難しい課題にも挑戦し、新しい価値を創造できる人材の育成を目指し、学生の主体的な活動を引き出すアントレプレナーシップ教育に取り組んでいます。小山高専が目指すアントレプレナーシップ教育は、必ずしも「起業すること」そのものを目的としたものではありません。アントレ教育を通じて、学生一人ひとりが情熱を持って取り組めることや、将来の目標・夢を見つける力を育てることを大切にしています。

その取り組みの一環として、小山高専では、「学生の『やりたい!』を見つけること」と「現代社会から求められていること」の両方を知り、学生のチャレンジをサポートする場として、起業家工房 「思索Factory(Omoi-Factory)」 を開設しています。

 今回は、思索Factoryで学生スタッフとしても活躍する学生の声をお届けします。5年機械工学科の藍沢 航帆(あいざわ かずほ)です。現在、「思索Factory」で学生スタッフとして活動しています。スタッフになったきっかけは、3年次に参加した、高専生と地域企業が協力しながら課題解決に取り組むイベント「Oyama KOSEN アントレチャレンジ」への参加でした。この活動を通じて思索Factoryとの関わりが深まり、自然な流れで運営にも参加するようになり、4年次から学生スタッフとして活動しています。

レーザーカッターで作業する藍沢君

 主な役割は、設備の点検や簡単な整備、室内の環境整備などです。思索Factoryを利用する学生の多くは、あらかじめやりたいことが決まっているため、技術的な操作説明や指導を行う機会はそれほど多くありません。しかし、使いたい工具が見つからずに困っている学生などには、こちらから声をかけ、必要に応じてサポートを行っています。

 現在は5年生となり、卒業研究として自律移動ロボット・ロボットシステムを開発する研究室に所属しています。ロボットがつくば市内の市街地や公道を自律走行する技術を競う「つくばチャレンジ」での完走を目標に取り組んでおり、将来的には専攻科へ進学し、研究を続けたいと考えています。

小山高専は、さまざまな設備が充実しており、実践的なものづくりができる環境が整っています。高校では体験することが難しい、本格的なものづくりに挑戦できる点が大きな魅力です。大学ほど大規模ではなくても、実際に手を動かしながら学び、作ることができます。

また、思索Factoryは、学年や学科を問わず誰でも利用できる場所です。自由度が高く、学生の主体性を大切にしてくれる雰囲気があり、自分のやりたいことに挑戦しやすい環境が整っています。やる気があれば、早い学年から経験を積める点も魅力の一つです。

思索Factoryで制作した小山高専創立60周年記念品

先生方は学生の活動をよく見てくださっており、挑戦したいことがあれば、気軽に相談できる雰囲気があります。授業や研究だけでなく、課外活動や工陵祭(学園祭)などのイベント制作においても、学生のアイデアや活動を後押ししてくれる点はとても心強く感じています。失敗も含めてさまざまな経験ができる環境こそが、小山高専の大きな魅力だと思います。

小山高専へのアクセス

所在地:栃木県小山市大字中久喜771

公共交通:JR小山駅東口より、小山市コミュニティバス「おーバス」

(城東中久喜線)で「高専正門」下車(バス所要時間約25分)、 徒歩1分

(高岳線)で「小山高専入口」下車(バス所要時間約17分)、徒歩5分