日本国憲法を味方にする【月刊Newsがわかる4月号】

お金の為替は誰が決めていて、なぜ毎日変わるの?【疑問氷解】

Q:お金の為替は誰が決めていて、なぜ毎日変わるの? (千葉県、小5)

世界中の市場取引で 「安」「高」は交換比率

 A 「為替」とは、日本のお金と外国のお金を交換するときに使う言葉です。外国のお金(通貨)は、アメリカのドル、ヨーロッパ連合(EU)のユーロ、イギリスのポンドなど、たくさんあります。「1ドル=147円」「1ユーロ=160円」「1ポンド=190円」というふうに、ある国の通貨と別の国の通貨を交換するときの比率を「為替相場」といいます。

  EUなど、同じ通貨を使う国もありますが、世界中の国々は、それぞれ違う通貨を使っています。そのため、外国との貿易には通貨を交換する必要があり、そのときに為替相場が大きく関係してくるのです。

 では、誰が為替相場を決めているのでしょう?  為替相場は誰かが勝手に決めているわけではありません。世界中にある外国為替市場で行われる為替取引で決まります。特に取引が集中する都市の名前を取って、イギリスであれば「ロンドン外国為替市場」、アメリカは「ニューヨーク外国為替市場」、日本は「東京外国為替市場」などと呼ばれています。取引は世界各国のさまざまな場所で行われていて、為替相場は世界各地で24時間休むことなく動いています。

  それでは、為替相場はどのように決まるのでしょう。簡単にいうと、為替相場は、需要(買い手の量)と供給(売り手の量)のバランスによって決まります。

 円の為替相場は、「円を欲しい人の量(需要)」と「円を売りたい人の量(供給)」のバランスで決まります。円を売りたい人よりも円を欲しい人が増えれば、円の相場は上昇し「円高」となります。逆に、円を売りたい人よりも円を欲しい人が減れば、円の相場は下がり「円安」になります。

  例えば、きのうは1㌦=100円だったとします。これが今日になって1㌦=150円になった場合、100円で買えた1ドルのリンゴが、150円ないと買えないことになります。この状態が「円安」です。一方、1ドル=80円になれば、1ドルのリンゴが80円で買えるわけで、これが「円高」です。

  円安だと円の価値が下がっているわけですから、外国から輸入している物の値段が上がります。特に、食料やエネルギー資源(石油など)の多くを輸入に頼っている日本では、円安だと、さまざまな商品の物価が上昇してしまいます。また、海外旅行などは、円高の方が安く行けますから、円安の今は海外旅行を控えている人が少なくありません。

  ただ、自動車産業のように外国に物を売る仕事をしている輸出企業は、円安の方がもうかります。円安は日本にとって悪いことばかりではないのです。【毎日小学生新聞編集部・木谷朋子】(毎日小学生新聞2024年1月29日掲載)

対ドルの円相場の数字を示すモニター=東京都内で2025年9月24日、竹地広憲撮影

★「疑問氷解」は毎日小学生新聞で毎週月曜日連載中!

            

有料ゆうりょう会員かいいんになるといろいろおとく

 ニュースがわかるオンラインの有料会員ゆうりょうかいいん(プレミアムプラン・DXプラン)になると、最新号さいしんごうはもちろん、2019ねん月号以降がつごういこうのバックナンバーが放題ほうだい
 プログラミング、温暖化おんだんか、プラごみ、SDGsなど役立やくだ内容ないよう充実じゅうじつ学校がっこうでの学習がくしゅうや、自由研究じゆうけんきゅうのアイデア、中学受験ちゅうがくじゅけん時事問題じじもんだいにもつよくなります。
 かくプランの特徴とくちょう、おもうみは以下いかから!