Q:お金の為替は誰が決めていて、なぜ毎日変わるの? (千葉県、小5)
世界中の市場取引で 「安」「高」は交換比率
A 「為替」とは、日本のお金と外国のお金を交換するときに使う言葉です。外国のお金(通貨)は、アメリカのドル、ヨーロッパ連合(EU)のユーロ、イギリスのポンドなど、たくさんあります。「1ドル=147円」「1ユーロ=160円」「1ポンド=190円」というふうに、ある国の通貨と別の国の通貨を交換するときの比率を「為替相場」といいます。
EUなど、同じ通貨を使う国もありますが、世界中の国々は、それぞれ違う通貨を使っています。そのため、外国との貿易には通貨を交換する必要があり、そのときに為替相場が大きく関係してくるのです。
では、誰が為替相場を決めているのでしょう? 為替相場は誰かが勝手に決めているわけではありません。世界中にある外国為替市場で行われる為替取引で決まります。特に取引が集中する都市の名前を取って、イギリスであれば「ロンドン外国為替市場」、アメリカは「ニューヨーク外国為替市場」、日本は「東京外国為替市場」などと呼ばれています。取引は世界各国のさまざまな場所で行われていて、為替相場は世界各地で24時間休むことなく動いています。
それでは、為替相場はどのように決まるのでしょう。簡単にいうと、為替相場は、需要(買い手の量)と供給(売り手の量)のバランスによって決まります。
円の為替相場は、「円を欲しい人の量(需要)」と「円を売りたい人の量(供給)」のバランスで決まります。円を売りたい人よりも円を欲しい人が増えれば、円の相場は上昇し「円高」となります。逆に、円を売りたい人よりも円を欲しい人が減れば、円の相場は下がり「円安」になります。
例えば、きのうは1㌦=100円だったとします。これが今日になって1㌦=150円になった場合、100円で買えた1ドルのリンゴが、150円ないと買えないことになります。この状態が「円安」です。一方、1ドル=80円になれば、1ドルのリンゴが80円で買えるわけで、これが「円高」です。
円安だと円の価値が下がっているわけですから、外国から輸入している物の値段が上がります。特に、食料やエネルギー資源(石油など)の多くを輸入に頼っている日本では、円安だと、さまざまな商品の物価が上昇してしまいます。また、海外旅行などは、円高の方が安く行けますから、円安の今は海外旅行を控えている人が少なくありません。
ただ、自動車産業のように外国に物を売る仕事をしている輸出企業は、円安の方がもうかります。円安は日本にとって悪いことばかりではないのです。【毎日小学生新聞編集部・木谷朋子】(毎日小学生新聞2024年1月29日掲載)


対ドルの円相場の数字を示すモニター=東京都内で2025年9月24日、竹地広憲撮影
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