和歌山工業高等専門学校・環境都市工学科5年生の水口詠斗です。学生の立場から、和歌山高専の魅力をご紹介します。
高専というと就職のイメージが強いかもしれませんが、和歌山高専では約7割の学生が就職し、約3割の学生は専攻科や大学への進学を選んでいます。進学後は大学三年次に編入し、さらに大学院へ進学して学問をより深く探究する人もいます。私自身も、和歌山高専でさまざまな学びや経験を重ねる中で、「もっと深く研究したい」と考えるようになり、進学の道を選びました。高専から大学三年次に編入できる制度は、これまでに身につけた専門的な知識や経験を活かしながら、次の段階へ進める点で大きな魅力だと感じています。
私が和歌山高専で特に魅力に感じている点は、何か特別なことに挑戦したいと考える学生への対応がとても手厚いことです。研究で「こういうものを作りたい」と思ったとき、学科の先生方がサポートしてくださり、自分の学科だけで完結しなくても、他学科の施設を使わせてもらえたり、異なる分野を学ぶ学生と協力して取り組んだりすることができます。自分一人では難しいことも、周囲の力を借りながら形にしていける環境があります。
私が取り組んでいる研究は、災害発生直後の避難を支援する仕組みづくりです。和歌山は海に面した地域であり、防災は身近な課題です。実際の地域を想定し、スマートフォンを使って避難方向を分かりやすく示す方法を検討しています。机の上だけで終わる研究ではなく、「本当に現場で使えるか」を意識しながら、試作と改善を繰り返してきました。こうした取り組みが評価され、コンテストや研究発表の場で受賞する機会もありました。

受賞した防災杖「用心棒」を持つ水口さん(和歌山高専提供)
和歌山高専では、私の所属する環境都市工学科に限らず、他の学科でもコンテストや大会に積極的に挑戦する学生が多くいます。ロボットコンテストをはじめ、プログラミングコンテストや橋のデザインを競う大会、デザインやものづくりに関するコンペティションなど、分野はさまざまです。私自身をはじめ、多くの学生がこうした活動の中で受賞という形で成果を上げており、チームで役割分担をしながら一つの目標に向かって取り組む経験ができる点も、和歌山高専の大きな特徴だと思います。
また、寮生活も和歌山高専の魅力の一つです。通学時間がほとんどない分、時間を有効に使うことができ、勉学や研究に集中できる環境があります。寮では先輩と後輩の関係性も良く、テスト期間中には先輩が勉強を教えてくれる会が開かれることもあり、学習面でも心強い環境が整っています。生活面だけでなく、学びの面でも支え合える点が、寮生活の良さだと感じています。

学生寮の交流スペースでの勉強会(和歌山高専提供)
和歌山高専は、地域と関わりながら学び、挑戦できる学校です。学びながら興味を見つけ、それを深めていける環境が整っています。挑戦してみたいという気持ちを大切にしたい人にとって、和歌山高専はとても相性の良い進路だと感じています。
【和歌山高専へのアクセス】
■バス
「熊野御坊南海バス」印南線 学園前バス停で下車。
■車
和歌山方面から:御坊ICを降り、国道42号線に出て左折、和高専前交差点の信号を右折。
田辺方面から:印南ICを降り、国道42号線に出て右折、和高専前交差点の信号を左折。