寝る子は育つ睡眠学【月刊Newsがわかる1月号】

NY駅伝2026 この選手に注目!【2】

70回の節目を迎えるニューイヤー駅伝。今年も各チームのスター選手がしのぎを削ります。その中から、特に注目の選手をピックアップして紹介します。(ニューイヤー駅伝2026inぐんま 第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会公式ガイドブックより)

 吉田祐也(GMOインターネットグループ)

「思ったほど気持ちが強くない」。東京世界陸上マラソンで34位と敗れた吉田祐也は、直後は理由がまったくわからなかったが、考え着いたのがメンタル面だった。
「練習は予定通りできていても、感覚やバランスの悪さを感じていました。それを“まあ大丈夫か”と、考える余裕を持てなかった。(レース当日も含め)雰囲気にのまれた、としか考えられません」
 しかし今回の失敗で「今後はどんな大会でも動じないようになる。気持ちの面で成長できた」とポジティブに考え始めた。
 次に向けて、「練習を継続できるのが自分の強み。駅伝でスピードを磨き、その流れでマラソンをやる」と、指導を受ける青山学院大・原晋監督とも認識を共有する。
 前回のニューイヤー駅伝は、1区の吉田が区間賞選手と2秒差の区間4位で2区につなぎ、チームは過去最高順位の4位に入った。
「先頭を走って攻めの姿勢を見せることで、後続の選手の力を引き出せると思って走りました。今季のチームは選手層が非常に厚く、底力がある。前半区間を自分が走って区間賞か区間2位を取れば、チームも優勝できる」
 自分が求められている役割に、吉田は正面から向き合っている。

 近藤亮太(三菱重工)

 2月の大阪マラソンでマラソン初挑戦。中学時代から温めていた「マラソンを走りたい」という夢を叶かなえた近藤は、楽しそうに42.195キロを走り、初マラソン日本最高記録にして日本歴代5位の2時間5分39秒でフィニッシュ。決してエリートではなかった近藤亮太の名は、この日を境に広く知られることになった。
 1レースにして、トップランナーの仲間入りを果たし、東京世界陸上で2回目のマラソンへ。大きなプレッシャーをエネルギーに変え、ここでも入賞がうかがえる位置でレースを進めると、日本人最高の11位。「初マラソンの時は名前も知られていない状態でしたが、東京では人生で一番名前を呼んでいただきました。悔しさもありますが、マラソン4本分ぐらいの経験ができました」と得難い経験をした。
 実は、ニューイヤー駅伝は未経験。チーム内競争が激しく、これまでメンバーに選んでもらえなかった。「日の丸を付けたからには、ニューイヤーも出たい」と意欲満々。九州実業団駅伝は1区区間賞と躍進し、メンバー入りを猛アピール。「駅伝をしっかり走った上で、マラソンにも挑んでいきたい」と初の上州路でも、衝撃の走りを再現するつもりでいる。

 市山 翼(サンベルクス)

 2月の全日本実業団ハーフでは自身の大会記録となる60分22秒で優勝。さらに3月の東京マラソンは35キロから追い上げる粘り強さを見せ、2時間6分00秒の日本歴代9位のタイムで日本人トップと、日本男子マラソン界トップクラスの仲間入りを果たした。「他の競技者や一般ランナーの憧れになることが目標。熱いレースをすることが自分にとっての成功なのでそれができたと思います」とレース後、満足げに語った。
 日本記録更新を目指し、9月のベルリンマラソン出場を予定していたが、体調不良で欠場。だがその後、問題なく状態を戻し、東日本大会1区では最後まで先頭争いを展開し、区間2位でまとめた。
「東京マラソンの後は注目されるレースが増えましたが、その中でもしっかり結果を残せるようになったことが成長です」
 ニューイヤー駅伝は「どの区間でも走れます」と自信をにじませる。最長区間2区はもちろん、向かい風にも強く、前回五つ順位を上げた5区も適性区間だ。
「他の選手を当てはめた時、欠けた部分を自分が補う形でチームを支えたいです」
 若い選手たちを立てつつ、上州路でも熱い走りを見せると誓う。

『ニューイヤー駅伝2026公式ガイドブック』発売中!

ニューイヤー駅伝2026inぐんま
第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会公式ガイドブック (サンデー毎日増刊)

全国地区予選を勝ち抜いたチームが元日に集結 実業団日本一を競う!
詳細な情報が満載、観戦必携の公式ガイドブック。

【主な内容】
・この選手に注目!
・男子マラソン界のレジェンド瀬古利彦が語る
・宗茂・宗猛兄弟が明かすNY駅伝の変貌
・師弟監督初対談 Honda 小川監督☓中央大 藤原監督
・写真で見る69年の歴史
・顔写真付き選手名鑑