新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
日本にとって最大の貿易相手国である中国が2023年、東京電力福島第1原子力発電所の「処理水」の海洋放出に反発し、日本産水産物の輸入を全面停止した。日本産水産物の輸出額 (2022年:総額3873億円)のうち、中国は871億円と、全体の22.5%を占める最大の輸出国だった。
中国の輸入停止措置により、日本から中国への水産物輸出は大幅に減少した。特に主要輸出品であるホタテやナマコなどの輸出がゼロとなり、漁業者や水産加工業者は大きな打撃を受けた。
処理水の安全性を巡っては、日中双方の主張は平行線をたどった。だが、日中両政府は2024年9月、国際原子力機関(IAEA)の監視体制に中国も参加することで折り合い、中国が輸入停止措置を見直し、輸入を再開することで合意したと発表した。
*日本は2025年11月19日、日本産水産物の輸入申請の受け付けの当面停止を日本政府に伝えてきた。11月5日に日本産ホタテの対中輸出が再開されたばかりだった。【ニュースがわかる編集部、2025年11月21日】
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「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。
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検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。
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