広告であることは明かさず、口コミを装って商品の宣伝をすることを「ステルスマーケティング(ステマ)」といいます。ソーシャルメディアを通じて世間に影響を与えるユーチューバーなどのインフルエンサーや芸能人に、広告主である企業がお金を支払うなどしてSNS(ネット交流サービス)やブログに口コミを投稿してもらうケースが代表的です。
ステマについて国は2023年、景品表示法(景表法)に基づく規制を始めました。ステマは消費者の警戒心を薄め、商品選択に影響を与えることがあり、景表法が禁じる「不当表示」に当たるという理由からです。
具体的には、企業がお金を支払って口コミの投稿を依頼したり、投稿する内容を企業を決めたりしている場合、投稿者は「広告」「プロモーション(PR)」 などと明示する必要があります。
ネットだけでなく、新聞や雑誌、テレビなども対象です。違反した場合、消費者庁が再発防止を求める措置命令を出し、広告を依頼した企業名を公表します。一方で、投稿したインフルエンサーなどは規制の対象外です。
「2025年版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)」より
**毎週水曜日、金曜日に配信予定**
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
次回の検定はいつなの?
「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。
ニュース検定の問題に挑戦してみよう!
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