「戦後80年企画」80年前の子どもたち【ニュースがわかる8月号】

日本産業の特徴と課題  「ニュース検定」がわかりやすく解説

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 日本では第1次産業(農業、林業、 漁業)や第2次産業(製造業、建設業、鉱業など)の就業者数が減る傾向にある。一方、第3次産業(商業、金融業、サービス業など)の就業者数が増えている。

 このように、国の経済発展に伴って産業構造が変わる「産業の高度化」が起きるのは必然だが、少子高齢化などによって私たちの暮らしを支える第1次産業の担い手が減っていることが課題だ。

先進国で最低基準の食料自給率

 政府は農業政策の指針「食料・農業・農村基本計画」(2020年閣議決定)で、食料自給率(カロリーで計算)を2030年度までに45%、農林水産物・食品の輸出額を2030年までに5兆円にする目標を掲げている。しかし、日本の食料自給率は近年40%を下回っており、先進国の中でも最低基準だ。

 近年、異常気象による農作物の不作や紛争の勃発などによって、輸入元から食料を調達できなくなった場合に備え、影響を最小限にしようとする「食料安全保障」への関心が国内外で高まっている。日本は小麦や大豆など、輸入依存度が特に高い農産物の自給率をどう高めていくかなどが今後の課題だ。

  一方、海外での和食人気や円安の進行を背景に、農林水産物・食品輸出は好調だ。日本にとって最大の貿易相手国 である中国が日本産水産物の輸入を全面停止していた影響もあったが、輸出額は2013年から12年連続で増えており、近年は1兆円を超えている。国内生産されたものが輸出に回ると、かえって自給率が下がるとの声もあるが、輸出のための国内生産が増えると、いざという時に国内消費に回せる余力にもなる。

中小企業が9割超

 企業は、資本金の額や従業員数によって「大企業」と「中小企業」に分類される。日本は、企業数全体の9割超を中小企業を占め、従業員数でも全体の約7割を占めている。このため、中小企業の経営状態の悪化は、日本経済に直接影響してしまう。

      「2025年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より

 **毎週水曜日、金曜日に配信予定**


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ニュース検定とは?

 「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。

 『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。

 検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php