ラオスの子どもたちの目の輝きを求めて
“ラオスの子どもの目は輝いている”。これは原教諭の言葉だ。この言葉に興味を持ちラオス・スタディーツアーに参加した中村さん。世界の誰しもが夢を追えて、実現に近づける世界を作りたい、という壮大な“志”を抱いている。中3〜高2の5名が参加し、現地小学校や少数民族の人々との交流のほか、JICA、在ラオス日本国大使館、ボーデン経済特区、ベトナム戦争資料館、孤児院なども訪問する密度の濃い10日間となった。「お金だけの支援の問題や、埃を被った学校の実験器具(支援物資)を目の当たりにし、その国、その地域に合った支援のあり方を改めて考える契機となった」とJICAや日本国大使館の訪問を振り返る。また、現地職員の目の輝きや熱量に圧倒され、志を持つことの意義を再確認したという。
ベトナム戦争資料館(コープビジターセンター)では今も残る不発弾や地雷についても初めて知ることとなる。実は世界で最も空爆された国でもあるラオスの被害は深刻で、被害者支援は現在も続いている。
日本と比較すれば、貧しく厳しい環境下での生活ではあるが、ラオスの人々が互いに助け合い、目を輝かせながら常に笑顔だったこと、幸せそうな姿が印象的だったと語る中村さん。何不自由なく暮らすことこそが幸せだと信じて疑わなかった中村さんは、ラオスでの経験を通じ“本当の幸せや豊かさとは何なのか”という哲学的問いを突きつけられたと話してくれた。
成功体験が自信とチャレンジ精神を育む
同校の“志”グローバルプログラムにはほかにオーストラリア・スタディーツアー(中1〜高2)、オーストラリア・ターム留学(高1)、オックスフォード大学短期留学プログラム(16歳以上)などがある。
中1でオーストラリア・スタディーツアー、高1でオーストラリア・ターム留学と第1回アフリカ・スタディーツアー、さらに高2でのラオス・スタディーツアーではリーダーとしてメンバーをサポートし、率先して現地交流を果たしたのが田中さん。
多くのプログラム体験から「海外では何が起こるかわからない。その時に大切なのは、腹を括って全力でやり切ることに尽きる。海外で自分が何かやり遂げたという成功体験は、強い自信とチャレンジ精神を芽生えさせてくれる」と振り返る。そして「自分たちの傍には、生徒に寄り添い、信じて挑戦させてくれる校長先生を始め、熱い心を持った先生方がいる。それが足立学園の魅力です」と力強く語ってくれた。
(文/松岡理恵・高島正人)
所在地 〒120-0026 東京都足立区千住旭町40-24
TEL 03-3888-5331
学校公式サイト https://www.adachigakuen-jh.ed.jp
海外進学支援 有
帰国生入試 無
アクセス
北千住駅(JR常磐線、東京メトロ千代田線・日比谷線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス)徒歩1分、
京成関屋駅(京成線)徒歩7分
国内外大学合格実績(過去3年間)
東京、京都、東京科学、東北、筑波、横浜国立、千葉、埼玉、帯広畜産、宇都宮、富山、金沢、静岡、島根、長崎、宮崎、琉球、東京都立、国際教養、旭川市立、埼玉県立、千葉県立保健医療、会津、水産、防衛医科、防衛、慶應義塾、早稲田、上智、東京理科、岩手医科、東北医科薬科、北京言語など
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