アニマルウェルフェアを学ぶ【月刊ニュースがわかる6月号】

ニュースっておもしろい! 学び深発見 「育て方」も選ぶ基準になる!?

本誌巻頭特集では、世界的に意識が高まってきた「アニマルウェルフェア」について学びましたね。ここでは食材の成り立ちについてグッチー先生と一緒に考えてみましょう。

Bさん:フライドチキンも目玉焼きも大好きだけど、ニワトリがどんなふうに飼われているか、考えたことなかったな。ニワトリさんにはお礼を言いたいよね

Aさん:僕も〝動物福祉モデルの鶏舎〟って初めて知ったよ。産みたての卵も食べてみたいな。値段は少し高くても、ニワトリにはストレスなく暮らしてほしいかな

Cさん:野菜の産直コーナーには「私が育てました」っていうシールが貼ってあるよね。お肉も「こんな環境で育ちました」って表示されるようになるかもしれないね

グッチー先生:そうだね。日本でもアニマルウェルフェアの考え方が広まったら、食材を選ぶ際の選択肢のひとつになるだろうね。みんなは肉や魚を選ぶとき、「どうして同じ種類のものでも値段が違うんだろう」って考えてみたことはある?  育て方以外にはどんなことがあるだろうね

Cさん:松坂牛とか神戸牛みたいにブランドのお肉は高いし、国産と外国産でも違うよね。お魚だと天然か養殖かによっても変わってくるのかな

Bさん:さすが詳しい! 野菜だと時期や産地、お天気も関係しそう。そういえば乳牛は暑さに弱いから、夏バテ対策が必要っていうニュースもあったね

Aさん:暑いのがつらいのは動物も同じだよね。あとロシアのウクライナ侵攻で小麦の値段が上がったように、外国での戦争も僕たちの生活に影響がありそう

グッチー先生:よく気づいたね。毎日食べているものは食文化や天候、世界情勢ともつながっていることがわかるよね。先生は大学で農学部だったから鶏卵農家で実習したことがあるんだ。実際の現場を体験したことで、育てている人たちの苦労がわかったし、改めて卵やお肉を大切に思えるようになったよ。みんなもまずは目の前の食材の背景に興味を持つことから始めてみよう。

協力/日能研 イラスト/しばさき としえ