世界1、2の経済大国であるアメリカと中国は、近年対立を深めています。きっかけは、アメリカが2018年以降、中国からの輸入品にかける関税を相次いで引き上げたことです。
当時アメリカの大統領だったトランプ氏は、「国内産業の保護」と「貿易赤字の削減」を目指し、自国の利益を最優先する政策を進めました。最大の貿易相手国である中国との間に多額の貿易赤字があることを特に問題視したトランプ氏は、「中国がアメリカの知的財産を勝手に奪っていて問題だ」と主張し、関税を引き上げました。中国もこれに対抗し、「貿易戦争」と呼ばれる状態に陥りました。
対立は5G(第5世代通信規格)など先端技術の分野でも続きました。
2021年にバイデン氏が大統領に就任した後も、アメリカは中国の対抗姿勢を崩さず、中国への経済的な依存度を減らす動きが強まりました。
このようにアメリカが対抗姿勢を崩さない理由は、中国が国を挙げて先端技術の育成に取り組み、その技術が軍事などに転用されると恐れているためです。強い軍事力と経済力で築いてきた超大国としての地位を守りたいアメリカと、代わりにトップに立ちたい中国の思惑がぶつかり合っているのです。
「2025年版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)」より
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
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