人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。
最高の仕事をしようと思うなら、最高の道具を使うこと。いわゆる商売道具は”投資”と考えて、お金を出し惜しみしないことです。
一流の料理人であれば、「最高の料理を作りたい」という思いから、使い勝手がよく、品質のいい包丁を買い求めて、日々の手入れも欠かさないでしょう。反対に、切れ味の悪い包丁を使っている料理人は、情熱がないと見て間違いありません。
ある有名野球選手が、子どもたちに「野球がうまくなるには道具を大事にすること」と繰り返していたのは有名な。道具を作ってくれた人やまわりの人に感謝すること、準備を怠らないこと、ケガやトラブルを防ぐことなどに加えて、道具を丹念に磨くことで「もっとうまくなりたい」という思いが強まるのだとか。
道具は高ければいいということはありませんが、商売道具として仕事を生み出すなら、少々値が張っても、気に入って使いやすいものを買ったほうがいい。たとえばパソコンでも安物や中古を買ったばかりに、しばしば動きが止まったり、データが破損したりしては、作業効率が悪く、ストレスがたまります。
私はほぼ初心者でプロカメラマンになったとき、いきなり月収の2倍はする高性能カメラを買いました。「技術が友わないのに、高い道具を買っても仕方がない」という意見も一理ありますが、私は初心者だからこそ、いい道具で技術をカバーすべきだと思ったのです。顧客にとっては「いい写真であること」がすべてですから。
それに、お気に入りの道具を使っているだけで、気分が上がるもの。「道具に負けない仕事をしよう」「道具代のもとを取るために稼ごう」と仕事への意欲も高まります。道具へのこだわりは、いい仕事とお金を生み出していく必須条件なのです。
お金の不安がなくなる小さな習慣
この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。