人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。
お金に縁のある人は「お金」よりも人との「信頼関係」を大切にします。なぜなら、「信頼」こそが、仕事や生活を一緒に営む基盤。信頼できる関係があってこそ、つき合うことができるし、お金も健全に動くのです。
信頼される人とは、「この人なら大丈夫」と信じて頼れる人。白井は一朝一夕につくれるものではなく、貯金のように”小さな行い”によってコツコツたまっていきます。
仕事であれば、顧客に別なお客を紹介してもらったり、困ったときは同僚に助けられたり、失業しても取引先からオファーされたり……と、お金以上の恩恵があるもの。つまり”信頼貯金”がたまるほど、生きやすくなるわけです。
”信頼貯金”をふやすためにまず心がけるべきは、「小さな約束ほど守る」という習慣。大きな約束は「できなくてもしょうがないか」と思われますが、小さな約束が守られないと、「簡単にできることなのに」と失望されます。
反対に、小さな約束をちゃんと守ってくれる人は、「自分を大事にしてくれる」と喜ばれるのです。「折り返し電話するね」と言ったら電話する。「資料送ります」と言ったら送る。「その仕事、やっときます」と言ったら、すぐにやる……というように。
家族や友人との約束も大切です。約束を守らず、ドタキャンしたり、頼まれたことを放置したりしていると、摩擦もふえて、最後は期待されなくなるでしょう。
言っていることと、やっていることがチグハグだと不信感が生まれます。裏表がある、嘘をつく、見栄を張る、ごまかすなどで”信頼貯金”は一気に目減りします。
「守れない約束はしない」のも約束を守るコツ。「今度、ゴハンでも」「行けたら行きます」といった社交辞令も、言葉軽くて不信感を生むもと。礼儀をわきまえつつ、正直で、誠実でいることが、信頼のベースだと思うのです。
お金の不安がなくなる小さな習慣
この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。