新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
少年(この項では「20歳未満の男女」を指します)が事件を起こした場合、20歳以上の人とは別の扱いを受けます。少年の育成や立ち直りを目的とする少年法で定められています。
事件を起こした少年は、検察官から家庭裁判所(家裁)に送られます。家裁は少年の生い立ちや事件の背景などを調べ、多くの場合は少年審判によって保護処分(保護観察や少年院送致)とします。少年は未成熟で立ち直る可能性が高く 、刑罰よりも適切な教育を施す方がよいという考え方に基づきます。
家裁が「刑罰を科すべきだ」と判断すれば 少年を検察官に送り返し(逆送)、20歳以上と同様に起訴して刑事裁判にかけます。
2022年には改正少年法が施行され、成人年齢に達した18、19歳の人(特定少年)に限って逆送対象事件が拡大されました。また、少年の名前や顔を報道することは原則禁じられていますが、特定少年に限り起訴時点で認められました。
(2024年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)」より)
次回は10月9日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
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