推しの城 おもシロ ランキング【月刊ニュースがわかる2月号】

仕事で成功している人が心がけている「最善で最短の道」

人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。

 「利益」よりも「信頼」を重視する

 長きにわたってお金を稼いでいく人は、「目先の利益」よりも、「信頼されること」を優先します。たとえば、営業で相手が迷っていたら、相手の気持ちを尊重して無理に買わせないので、一時的には損をしても「この人は信頼できる!」と思われます。

 信頼を得られて「またこの人にお願いしたい」「この人からものを買いたい」などと思ってもらえれば、自然に応援者や協力者ができて、お金もついてくるのです。

 一方、「目先の利益」を得ようとする人は、自分が利益を出すために強引に進める、人を蹴落とす、欠点をごまかす、ズルいことをする、人によって態度を変えるなど一気に信頼を損ねて、仕事も先細りになるのです。

 積み上げた信頼は未来の莫大な利益につながる

 ”信頼”がお金に換わるまでは、時間がかかるものですが、「みんなが認める信頼」として値がついたら、莫大な利益に換わることがあります。

 大手製薬会社のヘルプデスクとして派遣社員で入社した友人は、10年ほどで数万人いるグループ企業の役員まで駆け上がりました。彼が心がけていたことは、とてもシンプル。求められたら、すぐに行って解決するまでやり切ることでした。

 ほかのヘルプデスクが「終業時間なので明日やります」「3日はかかりそうです」と自分の都合で動くなか、相手の期待を超え続ける彼の仕事ぶりは評価されて、大きな仕事も任されるように。いまや大企業数社の相談役を任されているのは、「彼に頼んだら、なんとかしてくれる」という信頼にほかならないでしょう。

 矛盾するようですが、利益を得ようと思うなら、利益のことはあまり考えず、よりよい仕事をするために専念すること。自分が得ることよりも、相手に満足してもらうことを先に考えたほうが、最善で最短の道なのです。

有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。約50カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書はベストセラー「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30 歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」(PHP研究所)他、「感情に振りまわされない ― 働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「好かれる女性リーダーになるための五十条」(集英社)など多数。

お金の不安がなくなる小さな習慣

この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。