人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。
長きにわたってお金を稼いでいく人は、「目先の利益」よりも、「信頼されること」を優先します。たとえば、営業で相手が迷っていたら、相手の気持ちを尊重して無理に買わせないので、一時的には損をしても「この人は信頼できる!」と思われます。
信頼を得られて「またこの人にお願いしたい」「この人からものを買いたい」などと思ってもらえれば、自然に応援者や協力者ができて、お金もついてくるのです。
一方、「目先の利益」を得ようとする人は、自分が利益を出すために強引に進める、人を蹴落とす、欠点をごまかす、ズルいことをする、人によって態度を変えるなど一気に信頼を損ねて、仕事も先細りになるのです。
”信頼”がお金に換わるまでは、時間がかかるものですが、「みんなが認める信頼」として値がついたら、莫大な利益に換わることがあります。
大手製薬会社のヘルプデスクとして派遣社員で入社した友人は、10年ほどで数万人いるグループ企業の役員まで駆け上がりました。彼が心がけていたことは、とてもシンプル。求められたら、すぐに行って解決するまでやり切ることでした。
ほかのヘルプデスクが「終業時間なので明日やります」「3日はかかりそうです」と自分の都合で動くなか、相手の期待を超え続ける彼の仕事ぶりは評価されて、大きな仕事も任されるように。いまや大企業数社の相談役を任されているのは、「彼に頼んだら、なんとかしてくれる」という信頼にほかならないでしょう。
矛盾するようですが、利益を得ようと思うなら、利益のことはあまり考えず、よりよい仕事をするために専念すること。自分が得ることよりも、相手に満足してもらうことを先に考えたほうが、最善で最短の道なのです。

お金の不安がなくなる小さな習慣
この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。