【ニュースがわかる2024年12月号】今年もやります!2024年 重大ニュース

「お金の価値は頻度が命」生活の質を高める賢い遣い方とは

人を変えるのも、未来を変えるのも、日々の小さな習慣の力です。お金を稼ぐ力や、お金を遣う力も、日ごろの習慣によって養われるもの。毎日の小さな習慣で自分を整え、磨いていくことがお金の不安をなくし、今を楽しむことにつながります。この記事では、有川真由美氏のベストセラー書籍『お金の不安がなくなる小さな習慣』から、お金への安心感を得るために、今日から実践してほしい習慣をご紹介します。

 ”使用頻度”が遣うお金の価値を上げる

 賢く、ゆたかなお金の遣い方をしている人は、「毎日使うもの」にお金をかけています。なにかを買うとき、まず考えたいのが「使用頻度」。年に1回しか使わないものに大金をはたいても、喜びは年に1回。ですが、毎日使うものが、お気に入りの良品であれば、365日喜びや心地よさを感じて、生活の質もぐんと上がります。

 支払うお金の価値を、つぎのような公式に当てはめてみるといいでしょう。

支払うお金の価値=喜び(貢献度)の大きさ×頻度(or時間)

 たとえば、ほとんど使わないパーティ用のバッグに何万円もかけるのは、もったいない気分になるもの。毎日、仕事で使うバッグに良質なものを選ぶと「もっているだけで気分が上がる」「ちゃんとして見える」「機能的で快適」「丈夫で長持ち」など、使うたびに多くの喜びを味わえるので、少々高くても価値があるのです。

 私は、毎日使うパソコンやテーブル、財布などは、自分にとってちょうといい“良品”を選んでいるので、長い間使い、満足度は120%以上。「いつも、いい仕事をしてくれて、ありがとう!」という気分になります。

 何度も買いたくなる良品を探そう

 歯ブラシやシャンプーなども気に入ったものをリピート。何度も買いたくなる良品に出合うことは、自分の好みや心地いいものを知り、商品選びにあれこれ迷う手間が省けて、生きやすさにつながります。

 支払うお金を、使用頻度で考えることで、あまり使わないものをたくさんもつより、お気に入りの良品を少なく持ち、使い倒そうという習慣をつくってくれます。

 ただし、頻度は少なくても防災道具や入院費用など命を助けてくれる支出や、親孝行や旅行など形に残らなくても記憶に残る支出もあるので、そこは出し惜しみせずに。

有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。約50カ国を旅し、旅エッセイも手掛ける。著書はベストセラー「感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく」「30 歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」「仕事ができて、なぜかうまくいく人の習慣」(PHP研究所)他、「感情に振りまわされない ― 働く女(ひと)のお金のルール」(きずな出版)、「好かれる女性リーダーになるための五十条」(集英社)など多数。

お金の不安がなくなる小さな習慣

この本は財テクや仕事術、節約術が書いてある本ではありません。
「お金の不安をなくし、安心して生きていくためにはどうすればいいか?」ということだけにフォーカスして、賢いお金の「遣い方」「稼ぎ方」「貯め方(活用の仕方)」「人とのつき合い方」「時間の使い方」「暮らし方」「考え方」の習慣が書いてあります。
もし、あなたがこの本にある習慣をひとつでも実行すると、いつもより少しばかり心とお財布に余裕が出てくることでしょう。