【ニュースがわかる2024年10月号】巻頭特集は「発明が世界を変える」

地球規模の環境問題 「ニュース検定」がわかりやすく説明

 新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 地球温暖化とは、空気中の二酸化炭素などの温室効果ガスが増え過ぎて、地球が暖められる現象です。気温や雨の降り方などの天気の特徴が、地球全体で長い時間をかけて変わっていく気候変動の現象の一つでもあります。

 20世紀以降、大気中の二酸化炭素が急増して、温暖化が急速に進んでいます。人間が化石燃料を消費したり、農地や牧草地を拡大しようと森林を伐採したりしたためです。

 気温の上昇とともに、海水の温度が上がったり、陸地の氷が解けたりする現象が起こっています。これらが原因で、海水面が上がって海抜の低い地域に住めなくなる▽生き物の分布が変わる▽熱中症や感染症などの健康被害が増える――などの影響が予測されたり、既に起こったりしています。

オゾン層、酸性雨、PM2.5

 1980年代、生物に有害な紫外線を吸収するオゾン層が薄くなり、穴が開いたようになった「オゾンホール」が見つかりました。原因は冷蔵庫やエアコンなどに使われる化学物質、フロンであるとわかりました。

 そこで、オゾン層を保護するための国際的な枠組み「モントリオール議定書」が1987年に採択されました。フロンの濃度は1990年以降に下がり、オゾンホールも2000年以降、小さくなる傾向にあります。

 酸性雨は、化石燃料を燃やすと発生する酸性物質が混じった雨です。木が枯れたり、建物に被害を与えたりします。

 また、大気汚染物質の一つで直径2.5マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリの1000分の1)以下の小さな粒子「PM2.5」は、自動車の排ガスや石炭燃焼などが原因です。吸い込むとぜんそくや気管支炎になりやすいといわれます。 

 (「2024年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)」より)

 次回は8月14日に配信予定です。


 書影をクリックすると本の通販サイト「Amazon」のサイトにジャンプします


ニュース検定とは?

画像をクリックすると「ニュース時事能力検定試験」公式HPにジャンプします

 「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。 
 1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応のニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。 

 4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。 

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php