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「偏差値はあくまで目安!」中学受験 偏差値の正しい理解

 「Newsがわかるオンライン」が主催する「保護者のための中学受験攻略セミナー」が2月16日に開催されました。今回のテーマは「中学受験 偏差値の正しい理解」。中学受験と高校受験の「偏差値」の違いは?模試や塾によって「偏差値」の違いがある!?偏差値に左右されない志望校選びとは?!――。いずれも中学受験をする受験生の保護者がしっておきたい情報として重要なポイントです。(保護者のための中学受験攻略セミナーより)

『偏差値に左右されない志望校選びをすること』が重要

 「中学受験 偏差値の正しい理解」をテーマに2月16日に開かれたオンラインセミナーで、講師のミライクリエ菅原祐二先生が強調したのは、『偏差値はあくまで目安であり、偏差値に左右されない志望校選びをすることの重要性』でした。

 セミナーは、「Newsがわかるオンライン」が22年11月から開いている「保護者のための中学受験攻略セミナー」。講師を務める菅原先生は大手進学塾での指導経験を生かし、現在は株式会社ミライクリエ代表として体験型学習塾などを運営し、サステナビリティ教育やSTEAM教育などを展開。教科書だけで学ぶことのできない本質的な学びの場を提供しながら、「持続可能な社会」への貢献を目指しています。

株式会社ミライクリエでは子どもの知的好奇心を育む、さまざまな体験学習塾を企画している

 まず、偏差値とは何か。「偏差値とは、テストの得点などの数値が集団の平均値からどの程度へだたっているのかを示す数字であり、集団によって偏差値はかわります。模試の種類によっても、回次によっても異なります。また、中学入試と高校入試の偏差値を混在しないように注意が必要です。」と菅原先生は話します。

偏差値をみて志望校を決めてしまう受験生とその保護者がいます。「偏差値は目安にすぎません。もちろん偏差値の高い学校は人気のある学校です。ただし、人気のある学校だからといって、わが子にマッチするかどうかは別です。『受験生の価値観や性格』と『校風や教育方針』が一致するかどうかの方が重要です。まずは、学校説明会や学校イベントに参加してみましょう。」とすすめました。

偏差値の正しい活用とは

 中学受験を進めるにあたっては、目標とする志望校を設定することが大切です。志望校の合格ラインと現在の成績のギャップを埋めることが、受験勉強といえます。志望校の合格ラインも現在の成績も模試を活用すれば、偏差値で見える化できます。仮に志望校が設定されていない場合は、目標をもたず中学受験の勉強をすることになり、現状の成績(偏差値)を追いかけてしまうことで、苦しい思いをする可能性があるので注意が必要です。中学受験の勉強を円滑に進めるためには、偏差値を正しく活用したほうがよく、それは志望校を決定しなくても設定する必要があるといえます。

 次回の「保護者のための中学受験攻略セミナー」は、「中学入試速報2024」をテーマに3月15日(金)20時~20時半に開催。中学受験に悩みをもつ保護者の方は、ぜひ受講してみてください。