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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

後藤新平の「大風呂敷」はどう生まれたか 拓殖大学でシンポジウム開催

 関東大震災の復興計画をリードした後藤新平の功績を振り返るシンポジウムが、東京都文京区の拓殖大学で9月30日に開かれました。

 拓殖大学顧問の渡辺利夫さんは、「後藤は、人は心と体を健全に発達させる状態を望み、その実現のために国家があると考えていたのではないか」と後藤の基本的な考え方について解説しました。早稲田大学台湾研究所招聘研究員の春山明哲さんが触れたのは先見性。「都市」の要素として公園や労働時間なども挙げていたことを示し、それらは台湾や満州(中国東北部)での経験が生きたのではないかと分析しました。

 奥州市立後藤新平記念館の学芸調査員、中村淑子さんは、震災当日の後藤の日記のほか、神奈川県の小田原警察署長が震災4日後に伝書バトを放って後藤に届けた手紙などを紹介、「後藤のメモはまだ多くあり、さらに研究が進むはずだ」との期待も寄せました。

 登壇者は会場からの質問にも答えました。「なぜ後藤の復興計画は実際には縮小したのか」との質問に、渡辺さんは「『大風呂敷』といわれるが、後藤は大きくふっかけ、小さく実をとるビジネスの根本をよく知っていたのではないか」と話しました。

 この「震災復興百年の大計を考えるシンポジウム」は、後藤が10年間学長を務めた拓殖大学が関東大震災100年を機に企画、約100人が参加しました。

※メイン画像:シンポジウムでは7人の専門家が後藤新平の功績について意見交換した=東京都文京区の拓殖大学で9月30日(拓殖大学提供)

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