電子レンジは、食べ物や飲み物を入れてスイッチを押すだけで、冷たいものが簡単に温かくなる便利な器具です。
でも火も使わないのに、どうしてアツアツになるのか、不思議ですね。
すべての物質は「原子」や「分子」という小さな粒が集まってできています。食べ物や飲み物もそうです。ひと粒ずつはとても小さくて目に見えませんが、実は原子や分子は常にこまかく振動しています。この「振動」が熱の正体で、振動がはげしくなるほど温度が上がります。
電子レンジは、マイクロ波という電波を当て、食べ物にふくまれている水の分子をはげしく振動させて熱を発生させいるため、食べ物や飲み物全体が温まるのです。
電子レンジは水の分子が振動しやすい電波を使っているので、水分がないものは温まりません。水分があっても、例えばうすく切った野菜などを加熱しすぎると、石のようにカチカチになってこげてしまうので気をつけましょう。
(編集部)