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警察犬になれるのは、どんな犬?

犬は、嗅覚(きゅうかく)という、においを感じる感覚が人間の3,000〜6,000倍と言われ、においをかぎ分ける高い能力を持っています。そのすぐれた能力を生かし、犯罪捜査などで活躍しているのが警察犬です。

警察犬の仕事には次のようなものがあります。

■足跡追求(そくせきついきゅう)
犯人の手ぶくろや靴などのにおいをもとに、犯人のにおいを追いかける。


■臭気選別(しゅうきせんべつ)
事件現場などに残されていた手ぶくろなどが、逮捕された犯人のものであるかをかぎ分ける。

一番多いのは、こうした「においによる捜査」です。ほかにも、ゆくえが分からなくなった人や危ないものなどを探す捜索活動(そうさくかつどう)、パトロール活動などがあり、場合によっては不審者にほえたり飛びかかることもあります。

警察犬には、各都道府県の警察が子犬のころから直接育てて訓練している「直轄(ちょっかつ)警察犬」と、一般の家で育てて訓練している犬で、警察による審査に合格した「嘱託(しょくたく)警察犬」の2種類がいます。

特殊な仕事をするために、警察犬は専門的な訓練を毎日行っていますが、どんな犬でもなれるわけではありません。「日本警察犬協会」では、警察犬に適している犬種として、①シェパード、②ドーベルマン、③コリー、④エアデールテリア、⑤ボクサー、⑥ラブラドールリトリーバー、⑦ゴールデンリトリーバーの7犬種を指定しています。嘱託警察犬は、これら7犬種に限らず、これまでチワワ、トイプードル、ミニチュアダックスフントなどの小型犬も選ばれています。(編集部)※写真はアスファルト舗装面で足跡をたどる訓練に臨む警察犬=前橋市元総社町の県総合交通センターで