『日本の農村』 細谷昂著 ちくま新書 1034円
ひと昔前まで、日本人の大半が農村に暮らしていた。農家は、家族であり農業経営体だった。農家、そして農村は、人々がどう結びついて成り立っているのか。
農村社会学が明らかにしてきたこの100年の農村のあり方と変貌を、この分野の大家が一望した。
全国一律でなく、地域によって特質がある。多くの人々が農村や農業を離れて暮らす今も、家族と経営体は形を変えて存在するのだから、本書で整理された知見は分野を超えて手がかりとなりそうだ。
(「週刊エコノミスト」21年8月3日号『話題の本』より)
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紹介した本はコチラ
タイトル:
日本の農村
農村社会学に見る東西南北
著者:細谷昻
出版社:筑摩書房
定価:1,034円
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著者プロフィール
細谷 昻(ほそや・たかし)
1934年生まれ。東北大学名誉教授。岩手県立大学名誉教授。専門は社会学。著書に『現代と日本農村社会学』『家と村の社会学』『小作農民の歴史社会学』など。