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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

紙パックか瓶か【ニュース検定「入門編」】

 皆さんの学校の給食に出てくる牛乳はどんな容器に入ってますか。おそらく多くの人は「紙パック」 と答えるかと思います。「瓶」と答える人もいるかもしれません。

 学校給食の牛乳は、かつては瓶に入っている場合がほとんどでした。その後、紙パックが広く使われるようになり、現在では約9割が紙パックに入っています。瓶よりも壊れにくい▽値段が安い▽飲み終わった紙パックはリサイクルに出すことができ、環境に配慮されている――といった理由からです。

 しかし、紙パックでは多くの場合、プラスチック製のストローを刺して飲みます。このため、最近はプラスチックごみ(プラごみ)が大量に出て問題だ、とも言われるようにやってきました。

 そこで、瓶入りの牛乳が改めて注目されています。皆さんが瓶入り牛乳を飲み終えると、空になった瓶は、牛乳を学校に運んできた業者に回収されます。その後、瓶は専用の工場で洗われ、牛乳瓶として再び使われます。

 こうした瓶の使い方は、一度使ったものを繰り返し使う「リユース」の一例です。リユースは使い終わったものを再生、加工して別の商品の原料や材料に使う「リサイクル」より環境に優しいとされます。

 また 瓶に入った牛乳は普通、瓶に直接口をつけて飲みます。ストローを使わないので、紙パックの場合よりプラごみを減らせると期待されています。 

 

     (「2023年度版ニュース検定公式テキスト&問題集『時事力』入門編(5級対応)」より)

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 「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。

 1級~5級まで6段階ありますが、5級は主に小学生対象。5級対応の「公式テキスト&問題集『時事力』入門編」は、「エネルギー資源と電力」「コロナで変わる社会」「国の政治、地域の政治」など17のテーマについて、「基本のことば」「確認テスト」「練習問題」の3段階で学べ、中学入試で出題が増えた時事問題の基礎固めにぴったりです。

 5級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶマークシート方式です。