テニスの全米(アメリカ)オープンは9月6日、ニューヨークで行われ、車いすの部男子シングルス決勝は19歳、小田凱人選手がグスタボ・フェルナンデス選手(アルゼンチン)に6-2、3-6、7-6で競り勝って初優勝し、生涯ゴールデンスラムを史上最年少で達成しました。(「Newsがわかる2025年11月号」より)
同種目では2022年に38歳で達成し、引退後に国民栄誉賞を受賞した国枝慎吾さん以来の快挙で、今大会はダブルスとの2冠。4大大会は3連勝で、通算7勝目です。小田選手は「キャリアで一番かもしれない、きつい試合」を制すと、車いすごと倒れ、空に向かって雄たけびを上げました。
決勝の相手は今大会優勝したダブルスのパートナーで、互いに手の内を知る選手。最終セットはタイブレークまでもつれ、計4度マッチポイントを握られました。追い込まれ「やばい気持ちもあった」中で、真価を発揮し2時間を超えた熱戦にけりをつけました。
20歳を前に、主なタイトルをことごとく手中にした小田選手。それでも、意欲は衰えておらず「日本でもっと車いすテニスを広めたい。4大大会でも認められたい」と話し、目を輝かせました。

車いすの部男子シングルス決勝の最終セット、タイブレークで相手のマッチポイントをしのぎ、雄たけびを上げる小田凱人選手=アメリカ・ニューヨークで9月6日、共同
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