政府は8月5日、昨年夏からコメが品薄で価格が高くなった原因を話し合う会議を開きました。(「Newsがわかる2025年10月号」より)
コメの価格が高くなったのは「生産した量が、必要としている量より不足していたため」との検証結果を示しました。その上で、これまで事実上続けてきた、コメを作る量を抑えて価格を保つ「減反(生産調整)」という政策を改め、増産を進める考えを示しました。
石破茂首相は、生産量が不足したことを真剣に受け止め、今後はコメ不足になれば柔軟に対応できるようにすると説明しました。
2027年度の政策の見直しについても明らかにし、「コメを作るな、ではなく、生産性(使った労働力やお金に対し、生み出せたものや価値の割合)向上に取り組む農業者(農家の人たち)が増産に前向きに取り組める支援に転換する」と話しました。コメの増産にかじを切り、稲作をやめる土地をこれ以上増やさずに農地を次の世代につなぐことや、輸出の拡大に全力を傾けるとしています。
今後、農業を行う土地を一つにまとめて広げたり、最新のデジタル技術を使った農業技術の活用などを進めたりして、コメ農家の生産性向上を図ります。
コメの価格が高くなった原因を話し合う会議で発言する石破茂首相(右)。左は小泉進次郎農林水産大臣=首相官邸で8月5日
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石破首相、コメ増産を表明
https://www.newsgawakaru.com/news/82300/