7月30日午前8時25分ごろ、ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード(M)8.7の地震があり、気象庁は太平洋側を中心に津波警報と津波注意報を発表しました。(「Newsがわかる2025年10月号」より)
岩手県の久慈港で最大1.3メートルを観測するなど、同日夜までに北海道から沖縄県にかけて22都道府県に津波が到達しました。気象庁は北海道から和歌山県までの太平洋側の地域に津波警報を出しましたが、7月31日までに注意報を含めて全て解除されました。
総務省消防庁によると、警戒レベルが5段階で最高の「緊急安全確保」と、2番目に高い「避難指示」の対象者は最大で21都道県の200万人以上に及びました。
三重県熊野市では軽乗用車が道路脇の崖下に転落し、運転していた同市の女性(58)が死亡しました。女性は家族に「警報を受けて車を移動させる」と連絡していたといいます。北海道白老町や宮崎市では、60代の女性が避難中に軽傷を負いました。津波警報を受け、鉄道各社は沿岸部の路線を中心に運転を見合わせました。仙台空港では滑走路が閉鎖され、航空各社の定期便が欠航となりました。


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