アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は5月19日、戦闘が続くウクライナ情勢をめぐって電話で協議しました。(「Newsがわかる2025年7月号」より)
プーチンさんは、アメリカなどが求める即時の一時停戦には応じませんでした。トランプさんは協議後、ロシアとウクライナが停戦に向けた直接交渉をすぐに「開始」すると強調しました。ロシア側の発表によると、ロシア・ウクライナ両国が将来の和平(平和な状態にすること)条約に関する覚書を作ることで、アメリカ側と一致したといいます。
両首脳の電話協議は3月以来です。トランプさんは自身のソーシャルメディアで、協議が「非常にうまくいった」と投稿しました。一方で、停戦に向けた条件についてはロシアとウクライナの2国間で交渉が行われると説明しました。
プーチンさんは協議後に報道陣の取材に応じ、ウクライナと作るという将来的な和平条約に関する覚書では、問題解決の原則や和平合意を締結する期限などを定めると説明しました。一時停戦の可能性があることも盛り込まれるということです。「最も重要なのは、危機の根本原因を除去することだ」とこれまでの主張も繰り返しました。

(左)アメリカのトランプ大統領=ゲッティ/共同、(右)ロシアのプーチン大統領=共同
上記画像をクリックすると「Newsがわかる2025年7月号」にジャンプします。
有料会員の方は電子書籍でご覧いただけます。