元タレントの中居正広さんによる女性とのトラブルが原因となった問題で、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)が設置した弁護士らによる第三者委員会は3月31日、調査結果をまとめた報告書を公表しました。(「Newsがわかる2025年6月号」より)
第三者委は、女性の同意を得た上で、当時フジのアナウンサーだったと発表しました。中居さんと女性との関係性や2人の権力の差などから、トラブルは「業務の延長線上」で起きた性暴力だったと認定し、「重大な人権侵害行為にあたる」としました。
第三者委は、女性が2023年6月に中居さんの自宅で、被害を受けたと認めました。トラブル発覚直後、フジ幹部が弁護士を紹介するなど中居さんを守ろうとしたことは、女性に対する加害を重ねた行為だと指摘し、当時の社長らの対応を批判しました。
フジの清水賢治社長は3月31日夜の記者会見で「会社としての救済が十分でなかった結果、被害女性に対して大変つらい思いをさせてしまった。心よりおわび申し上げます」と謝罪しました。さらに「必要な事実確認をした上で速やかに関係者に対する厳正な処分をする」との方針を示しました。

第三者委員会による調査結果の公表後、記者会見で謝罪するフジテレビの清水賢治社長=東京都港区で3月31日
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