イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘をめぐり、アメリカのバイデン大統領は11月26日、イスラエル政府とレバノン政府が60日間の一時停戦に合意したと明らかにしました。(「Newsがわかる2025年2月号」より)
これまでに、レバノンでは3800人以上が死亡し、100万人を超える住民が自分の国の北部や隣の国シリアへの避難を強いられています。イスラエル側は100人以上が死亡、北部では6万人以上の住民が避難しました。
合意では、一時停戦の間にイスラエル軍はレバノン南部から引き揚げます。ヒズボラも国境から約30キロのリタニ川より北に退きます。
ヒズボラが再軍備などをした場合、イスラエル軍は軍事行動を取れるとされています。国境近くではレバノン軍や国連の軍隊などが協力しながら停戦の監視を行うことにしています。
しかし、ヒズボラとイスラエル軍は12月2日、互いに「相手側に停戦合意違反があった」として攻撃を行ったと海外メディアが報じました。本格的な戦闘には発展しておらず、11月27日からの停戦は続いているとみられますが不安定な情勢です。


イスラエルとレバノン両政府が停戦で合意し、ヒズボラの旗を掲げる人たち=レバノン・ベイルート南部で11月27日、ロイター/共同
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