8月5日の東京株式市場で、日経平均株価が大きく下がりました。前の週末より4451円28銭安い3万1458円42銭で取引を終えました。(「Newsがわかる2024年10月号」より)
4000円を超える下げ幅は、1987年のアメリカ市場の大暴落「ブラックマンデー」(10月19日)の翌日に記録した3836円安を超え、過去最大となりました。
8月2日に発表された7月のアメリカの雇用統計で、非農業部門で働く人の数の伸びが予想を大きく下回りました。このためアメリカの景気が悪くなるとの不安が広がり、ニューヨーク株式市場でも株価が急落しました。これにより、世界同時株安となりました。
日経平均株価は年の初めから上昇傾向でした。7月11日には4万2224円の史上最高値を記録しましたが、それから1カ月足らずで2023年10月末の安値水準に戻りました。国内の長期金利が下がったり景気が悪くなったりすることが心配され、銀行や保険など金融関連の急落が特に目立ちました。また、アメリカのハイテク銘柄(電気や精密機械などの業種で高い技術を持つ企業の株)が下落した影響で、日本の半導体株も大幅に下がりました。
史上最大の下げ幅4451円28銭となった日経平均株価の終値、3万1458円42銭を示すモニター=東京・丸の内で8月5日、共同
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