トルコ南部のガジアンテプ県で2月6日未明、マグニチュード(M)7.8の大地震が発生しました。特に、トルコの隣国であるシリアとの国境付近では多くの建物が倒れ、両国の死者数は2月20日までに4万6000人を超えました。(「Newsがわかる2023年4月号」より)
トルコ南部のガジアンテプ県で2月6日未明、マグニチュード(M)7.8の大地震が発生しました。特に大きな被害が出たシリア国境付近では多くの建物が倒れ、両国の死者数は2月20日までに4万6000人を超えました。
地震発生が明け方で住民の多くが寝ており、倒れた建物の下敷きになったとみられます。トルコには2月9日時点で約60カ国が約4500人の救助隊を派遣し、日本からは国際緊急援助隊・救助チーム約70人が現地で活動しました。
内戦が12年間続いているシリアでは、数百万人の難民や避難民がトルコとの国境地帯で不安定な生活を送っています。内戦で壊れた建物は修復が進んでおらず、そこに大地震が追い打ちをかけました。
大きな被害が出ているシリア北部はシリア政府に反対している人たちが支配する地域も多く混乱も予想されるため、国際支援が届きにくい地域があるとみられています。
地震で倒壊した住宅=トルコ南部アンタキヤで2月7日
がれきの中にいる家族の捜索を待ち続ける市民=トルコ南部カフラマンマラシュで2月11日
上記画像をクリックすると「Newsがわかる2023年4月号」にジャンプします。
有料会員の方は電子書籍でご覧いただけます。