2025年大阪・関西万博が開幕して2カ月。「何が見られる?」「どんな体験ができる?」と気になっている人も多いでしょう。会期は10月13日まで。未来のこと、世界のことをもっと知りたくなる、想像したくなる、万博ならではの景色を紹介します。(「Newsがわかる2025年7月号」より)
大阪・関西万博には165の国と地域、国際機関(国連や国際赤十字など、複数の国にまたがり活動する組織)が参加しています。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。大阪湾の人工島「夢洲」が会場です。
20世紀半ばごろまでの万博は、参加国が最新の科学技術や芸術を競い合い、アピールするイベントでした。今は気候変動やエネルギー問題など、持続可能な社会に向けた課題に取り組む場となっています。
夢洲へのアクセスは、地下鉄と、大阪や新大阪などの駅を発着するシャトルバスが中心。スーツケースなどの大きな荷物は泊まっているホテルか空港、周辺の駅など、夢洲の外に預けよう。


運営団体は「並ばない万博」を目指しているため、入場するにもパビリオンを見るにも基本的には、予約が必要です(※)。入り口でQRコードを提示したり、地図をアプリで開いたりと、スマートフォン(スマホ)が欠かせません。充電切れに備え、モバイルバッテリーがあると安心です。さらに、QRコードや地図を印刷し、紙で持っていくとよいでしょう。
現金は一切、使えません。来たるデジタル社会の姿を探る場でもあるのです。
※16歳未満は予約に必要な「万博ID」が登録できません。大人が代わりに登録し、管理します

会場には無料の給水スタンド(右から2台目)がいくつもあり、水筒を持っていけばエコ。左はじにあるのはボトル洗浄器。自動販売機は完全キャッシュレス。小銭は入らないつくりになっている
会場のどこにいても目に飛び込んでくる「大屋根リング」は万博のシンボルです。この巨大なリングの中に世界各国のパビリオンがすべて配置されています。
設計したのは会場デザインプロデューサーの藤本壮介さん。リングの上に上って会場を見渡すと「多様でありながら、ひとつ」というリングに込められた願いが体感できます。

下から見上げたリング。一周約2キロメートルで、高さは12~20メートル。「世界最大の木造建築」としてギネス世界記録に認定された
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