2025年大阪・関西万博が開かれるまで1年半を切りました。19世紀に始まった万博は“未来社会の実験場”とよばれ、これまでたくさんの新技術を紹介してきました。来る大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に役立つことをめざしています。(「Newsがわかる2024年1月号」より)
大阪・関西万博は159の国・地域と9国際機関(いくつもの国・地域にまたがって活動する組織)などが参加を表明し、2025年4月13日〜10月13日に大阪市の人工島・夢洲で開かれます。人類が気候変動をはじめ数々の危機に直面する中、地球で安心してくらすための脱炭素、デジタル技術、新たな移動手段などの取り組みが紹介されます。期間中、2820万人の来場が見込まれています。
2025年大阪・関西万博会場の全体像のイメージ(2025年日本国際博覧会協会提供)
大阪・関西万博のシンボルは「大屋根(リング)」です。1周約2キロという世界最大級の木造建築物として、会場のまん中に設けられます。高さ約12メートルの柱と、はりを組み合わせる伝統的な木材建築の手法が使われます。
会場の中心部には、各分野で有名な8人の専門家がプロデューサーを務める「いのち」をテーマとした八つのパビリオンがならびます。そのまわりは各国・地域の展示スペースで、日本の企業や団体も13のパビリオンを出します。
円形の大屋根のイメージ(2025年日本国際博覧会協会提供)
屋外イベント広場のイメージ(2025年日本国際博覧会協会提供)
大阪・関西万博の前売り入場チケットが電子チケットで販売されています。行きたい人はサイト上で「万博ID」に登録してチケットを買い、事前に日時を予約した上で来場します。
また、パビリオン入館にも別に予約がいります。万博IDを登録することで、今後発表されるさまざまなサービスやコンテンツを体験することもできます。
大阪・関西万博をキャッシュレス社会の実験場とするため、会場内の支払いはすべてキャッシュレス決済となります。
万博独自のアプリサービス「EXPO 2025 デジタルウォレット」をスマホを通じて使います。オリジナルの電子マネーは「ミャクペ!」、付与され、利用できるポイントは「ミャクポ!」といいます。
公式キャラクター「ミャクミャク」。赤い円形が輪のように連なる細胞をイメージしたデザインで、知恵や技術などを「脈々」と受けつぐという意味が込められている(©Expo 2025)
◇お電話で雑誌のご購入ご希望の方は「ブックサービス」まで
上のバナーをクリックすると「ブックサービス」につながります。